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アベル「……行くぞ」
ラン「あ……っ」

次の瞬間に自分に何が起こるかなんて、本当に本当に分からない。

この間から私はすっかり翻弄されっぱなしだ。
喜んだり落ち込んだり驚いたり───
ドキドキしたり。

アベルは何も言わない。
ただ私を捕まえておくようにきつく手を握るので、少しだけ手が痛い。

けれど、それ以上に嬉しくて、私もやっぱり何も喋れない。

アベル「……───独りで来るなよ、危ないだろ」
ラン「ご、ごめんなさい……」
アベル「酔っ払いとか、ああいう変な奴もいるんだし」
ラン「……ごめんなさい」
アベル「ユリアナは?一緒じゃないのか」
ラン「あ、ユリアナは彼といるから」
アベル「……っ」
アベル「……他の、学校の奴等は」
ラン「アサカとパシュには昼間誘われたけど……」
アベル「じゃぁあいつらと来れば良かったのに」
ラン「……そういう気分じゃなくて」
アベル「じゃぁどうしているんだよ」
ラン「お祭り、綺麗だから見ておいた方がいいよって言われて、それで……」
アベル「…………」
アベル「……俺を誘えば良かったじゃないか」
ラン「え!」
アベル「独りで来るくらいなら……」
ラン「そ、それは……」
ラン「……この間……」
ラン「私、怒らせたでしょ……?」
アベル「……あれは!!」

パシュ「あーっ!いたいたーっ!!見ーっけ!」
アベル「!?」
ラン「!!」

響き渡ったその声に、私達は反射的にばっと手を離してしまう。

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