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SCENARIO
ジェド
「ふわふわで美味しい……!」
ティ
「なんですの、これ……こんなに美味しいパンは初めて食べましたわ……!」

揃って声を上げ、また頬張る。
甘みと温かさが体中に広がっていく。寒い日のおやつにピッタリの食べ物だ。

ルーガス
「……良かったな」

ルーガスはこちらを見てそう呟いた後、三口でパンを平らげてしまった。
あまりに食べるのが早いので呆然と見つめていると、ルーガスと眼が合う。

ルーガス
「どうした」
ジェド
「い、いえ……食べるのが早いなと……。それでは味も分からないのでは……?」
ルーガス
「そんなことはない。美味かったぞ」

淡々と言うのであまり伝わってこないが、
これが不味いというのならそれこそ信じられないのでそうですよねと頷く。
そしてティはというと、眼を輝かせながらじっくりと噛み締めている。

ティ
「食べ終わってしまうのがもったいないくらい。
柔らかくて、それでいて芳ばしくて……。こんなの一体どうやって作るのかしら」
©2016 IDEA FACTORY
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