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SCENARIO
ジェド
「………。おはようございます、主様(ぬしさま)」

不機嫌さを隠そうともせずに声をかける。なのに、男はむしろ嬉しそうな顔をする。

塔の主
「おはよう。随分と遅いお目覚めだね」
ジェド
「誰かさんのせいで夢見が悪かったみたいだ」

唇が触れていた部分に手をやり、先ほどの感触を拭い取る。

塔の主
「いつものおまじないだよ。君の瞳が、熱を帯びていたようだったからね」
ジェド
「それはどうも……次からは起きている時に頼む」
塔の主
「ほう。起きている時ならいつでも構わない、と」
ジェド
「そんなことは一言も言ってない」
©2016 IDEA FACTORY
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