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SCENARIO

互いの間にあった霧の壁が狭まり、眼と鼻の先に見知らぬ男の顔が浮かび上がる。

ジェド
「……誰だ?」
???
「さっきから、それしか聞かないんだね」

くすりと微笑まれ、ほんの少し恥ずかしさがこみ上げる。
たしかにそれしか聞いてないけど、まだ答えを聞いていない。

???
「それじゃ、名前だけ教えてあげよう。次に会った時、僕をなんて呼べばいいか困らないように」
ヒュー
「僕はヒュー。よろしくね」
ジェド
「ヒュー……。俺は……」
ヒュー
「君は名乗らなくていい。僕は君のことを知っているから」
©2016 IDEA FACTORY
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