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SCENARIO
ジェド
「な、なんですか……?やっぱりおかしい……?」
酒場の店員
「あなたって、男の人~……よね?」
ジェド
「あ、当たり前です!」
酒場の店員
「完璧だわ……似合いすぎてる。女の子にしか見えないもの~」
ジェド
「そ、そんなはずはないでしょう。そんなこと、あるわけ……」

ふと、視界の端に肩にかかった髪が映る。私の頭から伸びた、豊かで緩やかな髪。

ジェド
(……フランシスカと、同じくらいの長さかな……?色も、よく似てる……)
酒場の店員
「あ~! 今自分でもまんざらじゃない~って思ったでしょ~!?」
ジェド
「お、思ってません!」
酒場の店員
「えぇ~? 本当にぃ~?」
ジェド
「からかうのもいい加減にしてください!こんなの、俺に似合うわけが……」
酒場の店員
「うふふ、ごめんなさい。お詫びにぃ、それはあなたにプレゼントするわ~」
ジェド
「え? い、いや。いらないです。こんな……」
酒場の店員
「そんなに似合ってるんだもの。引き離しちゃったら可哀想だわ~」

からかわれてるだけだ、絶対。
でも、もしかしたら。もし、本心で言ってくれているのなら……。

ジェド
「……本当に、似合ってますか?」
酒場の店員
「うん。ものすごく~!」
©2016 IDEA FACTORY
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