人々を襲う獣として、月下ノ国では恐れられている存在。
見た目に強く影響が出る《爪》の炯眼を持ち、
その因果は、九九九年前に胡一族が起こした
裏切りへの祟りに起因するものだった。
炯眼が宿った八歳から村や両親の元で過ごせなくなり、
一人で森の中で暮らすようになる。
主人公の炯眼に導かれ、
何度もマツリカ村の境界まで会いに行っており
幼少期に一緒に遊んだことがある。
麗穹の術に操られながらも、
玖家による蛍聲復活の儀式によって人間に戻る。
だが、十一年ぶりの人の世俗に馴染むための苦難が、
二人を待ち受けていた。