• Top
  • Story
  • Characters
  • System
  • Gallery
  • Sound
  • Special
    new
  • Blog

new
new
new
new
new
[Bloody Nightmare] Scenario
フィオナ
「え……?」

血を吸わせるつもりで差し出した手の、
手首をぐいとつかまれて引き寄せられた。

フィオナ
「わっ!!」

突然のことに抵抗することもできず、
私はギランに押し倒されてしまった。

フィオナ
「ギラン……!
いきなり何を……っ!」
ギラン
「何って。
ナニ?」
フィオナ
「ん……っ!」

耳元で、わざとらしく呼気をふきかけながらの囁きに
背中をぞくぞくとしたものが這い上がる。

悪戯にしてはやりすぎた。

フィオナ
「ギランってば……!!」
ギラン
「味見してイイって言ったの、テメェだろォ?」
フィオナ
「それは言った、けど……!
これなんか、違う……!」
ギラン
「違わねェよ。」

ギランから逃れようともがくが、
強く抱きしめられて逃げられそうにない。

フィオナ
「ギラン……!!」
ギラン
「味見、さしてくれよ。
……なァ?」

ぞわりとするような低音で囁いて……。
ギランが私の首筋へと顔をうずめる。

フィオナ
(まさか……っ)
フィオナ
「ちょっと……!
ギラン! まって、駄目……っ!!」

ここまで来たら、ギランの意図は明確だった。
指先からの味見なんてメじゃない。
彼は直接、私に齧りつくつもりだ。

LINEで送る

©Rejet ©2016 Rejet / IDEA FACTORY