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[Bloody Nightmare] Scenario
ネッソ
「さぁ、どうか俺の贈り物を受け取ってもらえるかい?」
フィオナ
「わ、わわっ!」

笑み交じりの声音でそういいながら、ネッソが私へと大きな花束を差し出してくる。

ここにくるまでに雨にふられたのか、
満開に咲き誇る花びらの上には、水滴が乗っている。

フィオナ
(この雨の中じゃ、持ってくるのも大変だっただろうに……)
フィオナ
「ありがとう、ネッソ……! すっごく綺麗なお花ね。
でも、この雨の中じゃ大変だったでしょう?」
ネッソ
「あはは、そんなこともないさ。
可愛いお前のためだからな。喜んで貰えてよかったよ。」

ははっと爽やかに笑うネッソから、花束を受け取る。
しっとりと濡れた花束からは、甘い香りがした。

フィオナ
(いい匂い)
フィオナ
「ふふ、すごくいい匂いがするわ。」
ネッソ
「だろ?
お前が喜んでくれるんじゃないかって思ってさ。
こっちに戻る途中の花屋で見かけて、買ってきちゃったんだよ。」
ネッソ
「ああ、もちろん明日にはちゃんと誕生日本番用のプレゼントも用意してあるからな。
そっちも楽しみにしていてくれ。」
フィオナ
「このお花だけでも嬉しいのに、他にもプレゼントがあるの?
ふふ、すっごく楽しみだわ。」
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