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[Last Hope] Scenario

私はゾディバに感染しているはず。
そんな人間に触っていいものだろうか。

早く、早くエルザに離れてもらわないと。

そればかりを考えて、
必死に彼に告げる。

しかし、エルザの手は離れることはなく。
ずっと優しく髪を撫でてくれていた。

どの位の時間が経っただろう。
漸くエルザの手が離れた。

エルザ
「……ネッソの気持ちが少し分かった。」
フィオナ
「エルザ……?」
エルザ
「……お嬢様は、大丈夫。
ネッソ、ザラ……。そして俺が絶対お嬢様を守る。」
フィオナ
「うん……ありがとう……。」

ああ、また、守られてばかり。

フィオナ
「エルザ……ごめん、なさ……。」

私は謝ることしか出来なかった。
そして、どんどんと意識が遠のいていくのを感じて――

フィオナ
「寝て、も……いい?」
エルザ
「ああ、ゆっくり休んでください。」
フィオナ
「……ありがとう、エルザ……。」

そう言って私は再び眠りに落ちてしまった。

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