「かくれんぼ 〜翌春〜」


和泉と心を交わし、入内した彩雪(参号)。しかし和泉は公務に追われ、すれ違いの生活が続く。
ある日、和泉の密やかな呼びだしで牛車に乗った彩雪。牛車に揺られ彩雪の肩で眠りに落ちる和泉。
やがて目覚めた和泉の口からは、「二人で駆け落ちをしよう」という思いも寄らぬ一言が……。


結ばれた二人のその後を描く、本編のアフターストーリー。

「枕もとの夢 〜御衣黄〜」


北風の強い、晩秋のある日。誤って川に落ちてしまった彩雪。
落とし物を拾おうとしたと聞いた和泉は、
躊躇すること無く川に足を踏み入れ、その落とし物を探し出した。
岸に上がり、晩秋の川で体を冷やし震えの止まらない彩雪を見た和泉は、
「このままキミを内裏に連れ帰って看病する」と宣言、半ば強引にその背を押し牛車へと向かう――。


もしも彩雪(参号)が倒れてしまったら……、各キャラ事の看病編・和泉版。

「仕事寮誕生編 〜御衣黄〜」


「……さぁ、時間だ。ライコウ、約束の場所へ向かおう」
番小屋の屋根で仰向けに寝転がる和泉は、そう呟きながら起き上がった。
牙なき親王と揶揄される男は、いったい何を考え仕事寮を作り、どうやってクセ者揃いの仕事人たちと出会ったのか?
すべての物語の発端となった『約束の場所』。その誕生の謎が、今、解き明かされる……。


仕事寮(しごりょう)の成り立ちを各キャラの視点から描き浮き彫りにする、仕事寮誕生編・和泉版。