「雨やどり 〜晩秋〜」


市に買い物に出た彩雪(参号)は、突然の大雨に襲われ軒下で雨宿りをする。
そこに偶然、傘を持った晴明があらわれ、罵り呆れつつも『相合い傘』状態に。
晴明邸に辿りついた二人。気がつけば晴明の髪と服は、ひどく濡れていた。
それは参号を濡らさぬようにという晴明の隠れた優しさで……。


貝合わせに託された、二人の願いの甘めのストーリー。

「仕事寮誕生編 〜桔梗〜」


人の世を切り離して生きる、狐高の陰陽師《安倍晴明》。
物言わぬ式神を侍らせ、訪ね来る陰陽師との力比べで暇を潰す。
その単調な生活に、一人の陽気な貴族が割り込んだ。
なにかと理由をつけ晩酌を押しつけるその男を、うっとおしく遠ざける晴明であったが、
……彼は、本当の孤独の意味をまだ知らなかった。
やがて訪れる静かな夜。永遠に晴れぬかと思われたその静寂は、
門戸を大げさに叩く厄介者によって、突然に破られた――。


仕事寮(しごりょう)の成り立ちを各キャラの視点から描き浮き彫りにする、仕事寮誕生編・晴明版。

NEW

「枕もとの夢 〜桔梗〜」


通り雨、晴明の装束を濡らすまいと急ぎ取り込む彩雪(参号)。ずぶ濡れになったその姿に「お前は乾かせば元通りだが、わたしの衣服を台無しにしてくれるなよ?」と相変わらずつれない晴明。
しかし翌日、体調を崩しながらも無理して家事をする彩雪に、晴明はいつになく真剣な面持ちで部屋で休むように言いつける。
心配する壱号、弐号に背中を押され、自室へ戻ろうとする彩雪。
しかし、気が緩んだそのその瞬間に、目の前がふっと暗くなり――。


もしも彩雪(参号)が倒れてしまったら……、各キャラ事の看病編・晴明版。