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サン
「恋人の許可なく離れようとするなんて、
なんて意地悪な子だ」
サン
「ふふ……
これはお仕置きが必要ですね?」

腰に添えられた手が、
ぐいっと私の体を引き寄せる。

カルディア
「ち、ちょっと待っ……」
サン
「駄目です。
美しい風景に見惚れるあなたも、愛らしいですが……」
サン
「どうせなら他の何よりも、私に見惚れてほしいですから」

絡められた手から。

触れ合う胸板から。

服越しでもはっきりと伝わる、
サンの体温。

まるでダンスに誘うかのように、
サンは私を抱きすくめていた。

カルディア
「さ、サン! 離して……!」
カルディア
「こんな、恥ずかしい……っ」
サン
「いえいえ。
恥ずかしいなんてことは、これっぽっちもありませんよ」
サン
「私の愛する女性は、
道行くパリジェンヌの誰よりも、美しく愛らしいですから」
©2016 IDEA FACTORY/DESIGN FACTORY
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