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小さく、本当に小さくだけど。

私の名前を呟くその唇の動きで、
私は彼が何を言いたいかを悟る。

……そうだ。伝えなきゃ。

もう、私は――。

カルディア
「ヴァン、聞いて」
カルディア
「私――」

言葉の続きは、声にさせてはもらえなかった。

私の唇に触れる、温かくやわらかいもの。
それに、少し痛いほどの抱擁。

もう二度と離さないと言われているかのように。
優しく、けれど力強く。
私はヴァンの腕の中に抱き寄せらせていた。

©2016 IDEA FACTORY/DESIGN FACTORY
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