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				憂漣さんは逃げる私の腰に腕を回すと自分の方へと引き寄せてきたのだ。
			
 
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				玻ヰ璃[ハイリ]=ラリック
				「わっ……!?」
			
 
			
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				背後から憂漣さんに抱えられ、自分ではない体温に、恥ずかしさから頬がカッと熱くなる。
			
 
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				玻ヰ璃[ハイリ]=ラリック
				(何これどういう状況……!? 早く離れないと……!)
			
 
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				玻ヰ璃[ハイリ]=ラリック
				「ちょっと憂漣さん! 離してくださいー!」
			
 
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				咄嗟に逃げようと思い体を捻るが、一応足先が宙に浮いているのでどうしようもない。
				そのまま私はジタバタと憂漣さんの腕の中で暴れていた。
			 
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				紫鳶[シエン]=クリノクロア
				「えっと……憂漣、何してるの?」
			
 
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				憂漣[ユーレン]=ミュラー
				「高い高いでもしてやろうと思ったが、無理だった」
			
 
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				玻ヰ璃[ハイリ]=ラリック
				「無理なんですか!?」
			
 
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				まるで自分が重いと言われているようで、ついショックを受けてしまう。
				だが憂漣さんはこちらの様子に気付いてないのか、私の体を持ち上げようと奮闘し続けていた。