天命胤外伝てんめいいんがいでんとは?


天に翻弄される事を、拒んだ一人の青年がいた。
■年前の“あの日”から枝分かれする――
フェイが天命に抗い幸福になる物語です。
あの時もう一歩勇気があれば……
天命をも変える違った未来が選べたかもしれない。
そんなフェイの勇気と成長を、
ぜひ最後まで一番近くで見守ってください。

あらすじ


とある年、景星節の夜。
フェイは自らに課された命数の終わりを、夢で知ることになる。

「う、ぁ……、ああっ…… 嘘だ……そんなの……嘘だ……っ!」

フェイの悲痛な叫び声に、
居ても立っても居られなくなった主人公・ナーヤは、
掟を破ってフェイの元へと向かってしまう。

フェイの口から聞いた天命は、
ナーヤにとって到底受け入れられるものではなかった。
二人は違う道を歩むべく、
父・アゲドの制止を振り切ってマツリカ村を後にする。

「俺……、お前と逃げる。――この天命に抗うよ」

【使命】の重みを知りながらも
――若いが故の無謀な勇気があったからこそ、
大切な人の横で生きる人生を選び取る事ができた。
二人の行動により、徐々に天命が変わっていき、
出会うはずの無かった者たちが出会っていく。

――どうせ壊れる命ならば、お前と逃げて生き延びたい
幸福な未来に向かって、新たな賽が投げられた。
これは、天命に翻弄されながらも
生きることを選んだ、ふたりの物語──。