虹色の雨が降り注いでから二年と半年。
真の光が差す太陽の下。

朱砂を筆頭とした若者たちのおかげで
島は変わりつつあった。

【白】は“女”しかいない。

故に貴重な【白】であるオランピアの婚儀は
待ち望まれていた。

そして彼女もまた魂の半身である者と
結ばれることを疑わなかった。

ある日、天女島にマレビトが流れ着く。

【白】の証である髪色を持つ“男”が。

何故この海は彼を通したのか。
彼の存在がこの島に何をもたらすのか。

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