今日のにゃんごくでんは俺と劉備殿、張飛の三人でお届けするぞ

あー少数精鋭ってやつだな。決して、決して手抜きではなく

てぬき？　ってなに？

コラ！　そこに反応するな！

えーー

劉備……、世の中にはな、突っ込んじゃならねーことだってあるんだぜ……

ふーん？

まぁ人数が多いとすぐ脱線するからな。軍議には向かなかったか

いや今まで軍議なんかしてなかっただろ……

それで、今日は何の策を立てるのだ？

だから策じゃねーって！　今日は『猫族について』話すんだよ！

猫族！　ぼくらのことだね！　ぼくいっぱい知ってるよ！

ああ、さすがだな。劉備殿

そりゃ猫族の長が一族のこと知らなかったら困るって……

『猫族』ってね、『マオゾク』って読むんだよ。マオは、猫さんって意味なの

ああ、その頭についている劉備殿や張飛の猫の耳に由来してるのか？

うーん、まぁ、人間には猫の妖怪の末裔だからだろ、とか言われんだけどさ

ぼくらは妖怪じゃないのにね

ああ、もちろんだとも。
そうやってお前たちのことを言う人間は、猫族の身体能力の高さを、
妖怪だということで説明をつけたつもりになっているんだろう

お前たちは、力や素早さなど、さまざまな面で優れているからな

まーな！　オレってばちょーすっげーから！

そうだねー張飛の盗み食い、気付けるの関羽くらいだもんね！
それに見つかっても、ぴゅーって逃げちゃうし！

あ、いや、その……

猫族の身体能力の高さを、そんなところで発揮しているとは。張飛らしいな

ちげーよ！　もっとな、色々あんだよ！　見せ場的なものは！

みせば？　みせばってなに？

うっ！　あ、いやーえーっと……それはだな、あー……

あ！　わかった！　みせば、も、つっこんじゃいけないことなんだねー！

ううう！

劉備殿は賢いな

えへへ！