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カナト
「ほら、見てください。ちょうどよくハサミがありました」
カナト
「僕が切ってあげます。……ねえ、嬉しいでしょう?」
ユイ
「ま、待って……落ち着いて、カナトくん……!」
カナト
「安心してください。こういうのは得意ですから」
カナト
「……ああでも、君が抵抗するなら別の場所を切ってしまうかもしれませんね」
ユイ
「……っ!?」
カナト
「ですから、大人しくしていてくださいね」
カナト
「誤って耳を落としてしまったら、僕の声まで届かなくなってしまいますから。ふふ」
ユイ
(ど、どうしよう……。このままじゃ――)



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