発展する神秘と技術を用いた戦いは今もなお続き、すでに千年が経とうとしている。
時は西暦2400年。
救国の聖女、ジャンヌ・ダルクの存在も次代次代へと継がれていく中で形骸化していた。
【聖女の加護】を受けて田舎に生まれ落ちた17代目ジャンヌ・ダルク。
彼女の願いはただひとつ――聖女なんてやめたい。
彼女は知る。
救国に導くか、恋をすることで聖女はその力を失う……と。
「そうだ。救国の条件を探しながら恋をすれば最終的に聖女をやめられるじゃないか」
戒めの鎖をかけられた破天荒聖女は聖女をやめるため、槍を片手に戦場を駆ける!
――この恋は、鎖で縛れるほど容易くない。