サナン王国

東域にある小国で、主人公の出身国。
交易と観光で活気があり、様々な物品や人が流入するため、東域と西域の文化が混ざった雰囲気の国です。
魔法が使える人はそれほど多くなく、深い信仰心を持つ人も少ないです。


エルディール王国

西域にある大国で、魔法大国とも呼ばれる国。
国民の約9割が魔力を持っていて、国内に魔法学校をいくつも擁しています。
魔法技術が発達しているため、街中には夜でも明るい魔法灯が設置されているなど生活に便利な魔法具も普及しています。


神正教会

天空神を頂点とする様々な神の力でこの世界は造られたのだという教えが人々に浸透しています。
神正教会は世界各地に存在し、神へ祈り神の恩恵を受ける場所としての役割を果たします。
魔力がある者は幼少期に神正教会で適性属性の鑑定と儀式を受け、魔法を扱うための触媒の指輪を授与されます。

リーヴェル魔法学校

エルディール王国内でもトップレベルの名門校。
専門的でレベルの高い魔法知識を学べる学校で、生徒の大部分はエルディール王国貴族の子息令嬢。
貴族や王宮付きの高位魔法職に就く人材を毎年数多く輩出しています。
教育課程は五年制の第一課程と三年制の第二課程で構成され、ほとんどの生徒は十歳でリーヴェル魔法学校第一課程に入学し、そのまま第二課程に持ち上がります。
主人公のような外部生は少数派で珍しいです。


特別留学生制度

才能のある人材が高度な魔法を学べるよう支援する目的で設けられたリーヴェル魔法学校の独自制度のうちのひとつ。
高額な学費や教材費など留学にかかわる費用をリーヴェル魔法学校とエルディール王国がすべて負担してくれます。
ただしこの特別留学生制度は、出身国の推薦を取ったうえで、リーヴェル魔法学校の難しい試験にも合格する必要があるため、留学までこぎつけるには難易度が高いです。
家計が苦しい主人公は、努力でその難関を突破し、リーヴェル魔法学校へ留学を果たします。


リーヴェル魔法学校には第一から第六までの六つの寮があり、すべての生徒がいずれかの寮に所属します。
自宅から通学を選ぶ生徒もいますが、多くの生徒は寮生活を送ります。
主人公たちは第三寮に所属します。


生徒会

学校運営に協力するリーヴェル魔法学校の生徒で構成される組織。
生徒会長は生徒の投票、他のメンバーは生徒会長が指名し本人と学校の承認を得ることで正式に所属が決定します。
生徒会は学校運営への貢献度が高く、それゆえにメンバーだけが使える学舎とは別棟のセントラルハウスの使用が認められていて、主な活動場所となる生徒会室もセントラルハウス内にあります。


銀葉樹

リーヴェル魔法学校の敷地内にある銀の葉をつけた大樹。
いつの頃からか魔素だまりとなり危険な場所になってしまったため、銀葉樹の森と呼ばれる周辺一帯に関して、一般の生徒は現在立ち入り禁止になっています。
防御魔法が付与された特別なローブ飾りを身に着けた生徒会メンバーが定期的に見回り管理を行っています。