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腕の中に抱いたままだったロウが、微かに身じろぎをして起き上がった。

まぶたを重たそうに持ち上げて、ぼんやりとした眼でわたしを見つめる。
ロウ

「イヴ……?」

イヴ

「うん。そうよ……、ロウ」

油断していたら、聞き逃してしまいそうな掠れた声。

その呼びかけにわたしはしっかりとうなずいた。

するとロウは、薄く開かれた目いっぱいに涙を浮かべながら……。
ロウ

「やっと……、会えた……」

そうつぶやいて、わたしの手を力ない手で握り返してきた。

※画面は開発中のものです