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水崎 舞
(月見っていう建前で、自分を誤魔化して夜の部屋に信玄様を招き入れた)
武田 信玄
「もう口実は使わない。限りある時が、惜しいからな」
信玄様は気だるげに立ち上がり、障子を閉めた。
頼りない半月は障子の向こうに隠され、私は視線の逃げ場を失った
武田 信玄
「さあ、どうする?」
たくましい腕が私に伸ばされ、視界がくるりと反転する。
押し倒されたのだと気づいた途端、頭のなかが真っ白になった

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