中高一貫の冠咲学園に通う主人公の橘川 冴子は、高等部の入学式の日に昇降口でプレゼント応募のシール台紙を拾う。
それは日本史の教師・楠見清孝の物だった。
清孝に台紙を渡すも、とある事情からシールを集める気力を失くした清孝にそれを託されて困る冴子。
あまりやる気がなく、教師に見えない清孝を不思議に思いつつも、冴子は清孝と深く付き合っていく事になる。
そして月日は流れ、高等部二年へ進級した冴子は、昇降口で見た事がない男子生徒に話しかけられる。
新入生だと思い親切に話しかけるが、彼は冴子のクラスに転校してきた楡居 凪だった。
彼を年下と勘違いしてしまったことがきっかけで、二人は犬猿の仲になるが――

中高一貫の冠咲学園に通う主人公の橘川 冴子は、自分の不注意がきっかけで高等部の生徒会長・桐阪 保とぶつかって学校の備品を壊してしまう。
先生に秘密にしておく代わりに「生徒会に入ってほしい」と頼まれるが、人付き合いが得意ではない冴子はそれを断る。
しかし毎日のように勧誘してくる保の勢いと、大好きなラジオ番組のパーソナリティ・アルカンジェ舞渡華の言葉に背中を押されて生徒会に入る事に。
それからしばらく経った球技大会の日の放課後。差出人不明の手紙で呼び出された冴子を待っていたのは、中等部の男子生徒・檜渡 鈴太朗だった。
初対面の彼に告白されて戸惑う冴子だったが、保の『とある言葉』を思い出し、お試しで付き合う事になって――

中高一貫の冠咲学園に通う主人公の橘川 冴子は、高等部の入学式の日に学園の庭園で見つけたハリネズミを追いかけ、人知れず涙を流していたクラスメイトの椎葉亜樹那と出会う。
何故か亜樹那に気に入られてしまった冴子は、不本意ながら彼と関わっていく事に。変わり者で、美味しくなさそうなお菓子をくれたりする亜樹那に振り回されつつも、それなりに充実した学園生活を送っていた。
ある日、亜樹那の幼馴染である樫永和兎が忘れ物を届けに教室にやって来る。人当たりがよくて皆から『王子様』のようだと好かれている和兎に対し、人付き合いが苦手な冴子はあまり関わりたくない人だという感想を持った。
さらに、和兎が女子生徒に告白されている場面に遭遇してしまう。そこで、偶然和兎の秘密を知ってしまい――