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4つの事件

グランド・アルビオンは、迫る博覧会に向けて浮足立ちながらも様々な問題が表面化し始め、陽の当たらない場所ではさらに暗い影が落ち始めていた。
五家会議が行われる邸に潜入している主人公は、復讐候補者に近づく手段として巷を騒がせる【4つの事件】を利用できないかと考え――

翅狩り(はねがり)
首都ローアンでとある夜に現れるとされる通り魔。
半混児ばかりを狙い、その名の通り翅を狩っていく不気味な存在で、正体も、翅を狩る目的も不明。警察も手掛かりすら掴んでいない。
落日のワタリガラス(らくじつのわたりがらす)
半年前、突如として「博覧会の襲撃」を謳う予告状を市中へばらまいた謎の組織。
現在のグランド・アルビオンの体制に不満を持つ反女王派の集まりではないかと推測されている。
青のロビン(あおのろびん)
年に2回、差出人不明で國中の養老院や救貧院に届く贈り物、その送り主の通称。
行為自体は善行だとされるものの、どんな目的で行っているかがわからず、反女王派を増やすためではないかともいわれている。
取り替え子の行方不明事件(ちぇんじりんぐのゆくえふめいじけん)
「取り替え子」は昔から稀に起こる事象を指す。
地方の農村部で取り替わってしまった子がいつの間にか姿を消すことがあり、彼らがどこへ行ってしまったのか、知る者はいない。

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