キャストインタビュー

田丸篤志エドワード=バーンスタイン役

収録を終えた感想をお願いします。
終わっちゃって寂しいなというのがいまの率直な感想です。もう少し作品に触れていたかったなという気持ちが強いです。作品の題材として「復讐劇」がメインにあって、それが果たしてどんな物語になっていくのか……エドワードが主人公といっしょに復讐する側になるのか、復讐される側になるのか、台本をいただくまではなかなか想像ができませんでした。でも台本を読んでみて「なるほどね!」と。これ以上はちょっとまだね、ネタバレなんで言えませんが(笑)。そういった各キャラクターが「復讐」というものに対してどのように関わってくるのか、すごく楽しんでいただけるような内容になっていると思います。
演じられたキャラクターの第一印象は? また演じたうえで感じた魅力を教えてください。
とてもまっすぐな性格で、めちゃくちゃ光属性です。彼が置かれた状況や育った環境を思うと、よくひん曲がらずに成長できたなと思います。そのまっすぐで正義感の強いところが、彼の本質なんじゃないでしょうか。純白の貴公子というか、おそらく皆さまが思い描いている“王子様”としてのイメージに近いようにも思います。ときには、そのまっすぐさゆえに調和を乱してしまう瞬間もあったりもしますが。あと、仲良くなった相手に対しては、年相応の表情を見せたりもするので、そのギャップも魅力のひとつですね。真面目な会議のときはキリッとしているのに、終わったとたんに素の笑顔を見せてくれるみたいな。僕自身、演じるうえでも意識した部分でもあるんですが、そういう一面が見られるのがとてもいいなと思いました。
“半妖精”や“貴族”など、キャラクターの個性を演じるうえで工夫した点や意識したポイントを教えてください。
“半妖精”に関しては、そこまで明確な演じ分けは意識していないですね。でもやはり“貴族”という部分については、メインキャラクターのなかでもいちばん丁寧に話さないといけないキャラクターだと思うので、とにかく「しっかりしなければ!」と思って演じています。もちろん台本上ですでにそういうキャラクターとしては描かれているんですが、丁寧な言葉使いが多いゆえに、演じるのが難しい部分もありました。難しい言葉や専門的な言葉を、さも日頃から使い慣れているようにしゃべらなきゃいけないとか。あらためて、しっかりとした立場で品のあるキャラクターを演じる大変さを実感しました。彼の魅力の部分ともかぶるんですが、その場面場面や会話の相手に応じて貴族モードと素の部分とを明確に切り替えていかなければいけないキャラクターなので、その点はかなり意識して演じさせていただきました。TPOをしっかりわきまえていてすごいです(笑)。
本作で、印象に残ったシーンやお気に入りのシーンがあれば教えてください。
うわ、めっちゃ迷うな。すごくフワッとした言いかたにはなっちゃうんですが、後半にある戦いのシーンですね。そこはエドワードにとっても大切なシーンなので、演じていてすごく熱が入りましたし、とくにお気に入りのシーンです。
本作には、「三角関係になる」エンディングも用意されており、より恋のハラハラドキドキ感を味わえる作品となっています。ご自身は「ふたつの選択肢の間で迷った」あるいは「決断できずにハラハラした/窮地にたった」などの経験はありますか?
すごくどうでもいい話なんですが、この収録に来る前にデパートでパンを買ったんですよ。昨日も買ってすごく美味しかったので、今日も買ってきたんですが……じつはそれが期間限定の出店だったので、ちょっとひとりでは食べきれないかもしれない量を買ってしまいました。なので、ふたつの選択肢で迷ったら「両方とる」派です。
それで窮地にたったといえば、大学生時代の単位取得かな。1年生のときに単位を取れるだけ取ってバイトもしてお金をためて、2年生のときから養成所に通いはじめたんです。そうしたら、養成所の勉強もあるし舞台の発表とかセリフ覚えたりとか、脳みその要領がそっちに割かれてしまって。気がついたら「卒業できるのか?」っていう状況になりました。単位数は足りてたんですが、必須科目が取れてなかったり。すごい難しい課題とかもあったりして、3年生のときはとくに学校に泊まり込んだこともありましたね。冬休み返上で課題をやったり……。あのときは若いから気合で乗り切れましたけど、いま振り返ると大変だったなって思います。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
「復讐劇」がひとつの主軸となりつつも、エンディングがたくさん用意されているので、なかなか想像できなかった結末が待っているかもしれません。プレイするうちにどんどん続きが気になる物語になっています。まずはお手にとっていただいて、ゲームを起動しちゃったらもう、たぶん止められないと思います! ぜひ楽しみにしてください。

梅原裕一郎アルフレッド=クレスウェル役

収録を終えた感想をお願いします。
いろいろな結末がある作品だなと思いましたね。エンディングごとに物語も大きく変わりますし、キャラクターたちのスタンスにも少しずつ変化がありました。アルフレッド自身が大きくブレることは少ないんですが、主人公の考えかたや問題の解決方法がまったく違ってくるのが面白いと思いましたね。
演じられたキャラクターの第一印象は? また演じたうえで感じた魅力を教えてください。
メインキャラクターのなかでは比較的に年上ということもあって、落ち着いた雰囲気なのかなと。あとはまぁ、堅物なんだろうなという第一印象でした。でも演じていくうちに感じたのは、堅物な一面もあるけどそれ以上に優しいところがあるってことですね。けっして冷たいひとではない。意外にもまっすぐなひとだなという印象を受けました。
“半妖精”や“貴族”など、キャラクターの個性を演じるうえで工夫した点や意識したポイントを教えてください。
作品の舞台が、僕らにとっての普通の生活とは全然違っていますよね。昔の階級社会というか、僕自身はこういった作品を通してしか知らないものですけど、一定の共通認識みたいなものは意識して演じています。貴族ってこういうイメージだよね、というような。できる限り丁寧な貴族っぽい喋りかたとか。とくにアルフレッドは堅物でもあるので、より現代劇とは違う雰囲気になっていると思います。でも、主人公と打ち解けたあとの普段の会話などは、どちらかというと肩の力が抜けたように、堅くならないようには意識しました。
本作で、印象に残ったシーンやお気に入りのシーンがあれば教えてください。
個人的には、けっこうバッドエンドが好きですね。台本を読みながらも「嘘だろ!?」と思う結末があって……。こういう救いがないエンドが、自分は好きなんだなと発見がありました(笑)。もともとのテーマが「復讐」からはじまっているので、その点も面白いなと思いました。
本作には、「三角関係になる」エンディングも用意されており、より恋のハラハラドキドキ感を味わえる作品となっています。ご自身は「ふたつの選択肢の間で迷った」あるいは「決断できずにハラハラした/窮地にたった」などの経験はありますか?
大きい事柄ほど迷うことなく即決することが多いです。逆に、今日のお昼ご飯なに食べよう? というような細かな選択肢の方が迷いがちです。コンビニで、パンにするかごはんにするかとか。なんでこんなことで迷ってるんだろうと思うこともあるんですが、なかなか決められないことが多いです。いろいろ選択肢が多すぎるのも、ちょっと面倒くさいなって思います(笑)。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
演じながらもドキドキハラハラするシーンがたくさんありました。あと、主人公がかなり肝が座っているタイプなので、プレイする皆さんも彼女を信じてついていっていただければ、きっといいエンディングにたどり着けると思います。さらに、バッドエンドもとても印象深い物語になっています。三角関係のエンディングもありますし、どの結末に向かっていっても楽しめる作品、かつ何度でも楽しめる作品になっていると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

梅田修一朗ライナス=ウォード役

収録を終えた感想をお願いします。
作品の世界観がすごく作り込まれていて、本当にその世界が実際にあるような、これまでの歴史のなかに存在していたかのように感じながら、作品に没入させていただきました。僕自身としても、乙女ゲームのメインキャラクターを担当させていただくことがはじめてだったので、いろんなワクワクと緊張と、新鮮な気持ちで演じさせていただきました。ライナスともいっぱい向き合いながらの収録となったので、気持ちが盛り上がりすぎてNG出してしまったり(笑)。とても思い出深いです。ライナスの良いところやかわいいところ、かっこいいところや意外な一面など、とっても楽しみながら心を込めて収録させていただきました。
演じられたキャラクターの第一印象は? また演じたうえで感じた魅力を教えてください。
瞳がすごくきれいだなって思いました。本作のキャラクターはみんなすごく色鮮やかな印象があるんですけど、ライナスの表情はとくに好きで、綺麗な瞳に吸い込まれるような気持ちになったのを覚えています。表情や姿から「かわいい系かな」という想像が最初にあって、さらにどういう子なのかがすごく気になりました。明るい表情がとても似合う子だなという第一印象でした。魅力は、いっぱいあるんですけど……あえてひとつ挙げるとしたら、意外とちゃんとリーダーしてるところ。普段はムードメーカーで、ちょっと“若手”な印象がありつつも、ウォード家のなかではしっかり指示を出していたり、次期当主としての行動や人望も持っているんです。そういうギャップというか、ちゃんと貴族社会のなかで育った男の子なんだなと感じられるところも魅力だと思いました。
“半妖精”や“貴族”など、キャラクターの個性を演じるうえで工夫した点や意識したポイントを教えてください。
“半妖精”としてのライナスは身体能力がとても高いんですよね。そのことを知ったうえで物語を読み進めることになるので、ひとならざる強さというか、ある種の畏怖を感じるような一面が出せればいいなと。かつ、ライナス自身としてはその力を日常的に使っているとはずなので、いかに“半妖精”として自然に、普段のライナスとは違う雰囲気を表現できるかというところを頑張ってみました。
“貴族”としては、幼馴染みのエドワードといるときの気軽な感じだったり、アルフレッドなど年上と話すときのかしこまりかただったり、そういう話しかたの違いからも等身大の少年感が出せるといいなと思いました。さらに、彼は責任ある立場でもあるので、場面によっては自分の心情や信念をしっかり忘れずに。貴族政治のなかで生きている少年なので、明るいだけじゃなく、まっすぐなだけじゃなく。その瞳の奥にはしっかりとした思考がある、貴族としての思慮深さを持っていなきゃいけない、と考えながら収録させていただきました。
本作で、印象に残ったシーンやお気に入りのシーンがあれば教えてください。
主人公といっしょに街に行ってお酒を飲むシーンがあるんですけど、そこのライナスがすごくかわいかったです。この物語は、みんなそれぞれにつらいものを抱えているところからのスタートになるので、そういった一瞬の幸せだとか、ほっこりした瞬間を見ると心が暖かくなりますね。それと同時に「この幸せが続いてくれ」と思っちゃいます。ライナスが主人公に気持ちを尋ねるところでも、とっても短い台詞なんですが、すごくライナスっぽさが出ていてとても好きなシーンです。僕自身もドキッとしました。
本作には、「三角関係になる」エンディングも用意されており、より恋のハラハラドキドキ感を味わえる作品となっています。ご自身は「ふたつの選択肢の間で迷った」あるいは「決断できずにハラハラした/窮地にたった」などの経験はありますか?
これはですね〜、受注生産の限定グッズを買うときに値段で躊躇してしまって受注期間内に決められず買えなかった、という経験が何度も何度もあります。いまこの決断をすることによって、このボタンをポチるかポチらないかで、未来の自分がどう思うのか。「高い買い物をしちゃったな」と思うか、「あのとき買っていればよかった」と思うのか、いつも迷います。この前も知り合いに相談したら「買った方がいいよ」とひとことだけ言われて。結果、買って正解でした(笑)。買わなかった後悔より、買って後悔するほうがいいなと思いました。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』の発売を待っていてくださってありがとうございます! 僕自身、声優として活動する前から耳にしていたオトメイトさんの新作ということで、すごいワクワクした気持ちと気合をもってライナスを演じさせていただきました。どのキャラクターと過ごしていただいても、この世界の綺麗なところやちょっと目を背けたくなってしまうようなところ、すべてに心を動かされる物語が楽しんでいただけると思います。ぜひ全部のキャラクターを攻略していただいて、そのうえで「ライナスが好きだな」と思っていただけたら、僕としてはすごくすごく嬉しいです。僕にとっても大切な作品となりました。ぜひ発売を楽しみにしていただければと思います。どうぞよろしくお願いします。

鈴木崚汰ルーカス=サリヴァン役

収録を終えた感想をお願いします。
『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』という作品ならではの言葉や用語が多かったのですが、イントネーション資料や語録を作っていただいていたので、とてもわかりやすく収録もスムーズに進めることができてありがたかったです。最初にルーカスの資料を見せていただいたときは「乙女ゲームに向いているのか?」と少し心配になったりもしましたが、収録を進めていくうちにあらためて彼の魅力が見えてきました。ルーカスはルーカスなりに、ちゃんと“そういう感情”を持って接していたんだなと感じることができました。
演じられたキャラクターの第一印象は? また演じたうえで感じた魅力を教えてください。
このルーカス・サリヴァンという男は、なにか鬱屈とした“陰”な性格を持っていて、とにかく他人と関わりたくない。でも階級が高いので、五家会議に出なきゃいけない、嫌だなぁと思っている。ともすれば、面倒くさい駄々っ子のようにも見えるキャラクターだと最初は思っていました。でも彼が持つその“罪の意識”のような、なにかを抱えながらもすごく慈悲深い瞬間があったりして。自ら進んで他人との関わりを避けているというよりは、なにかしらのきっかけがあって、他人と関わることに抵抗を持ってしまったんだろうなと思わせてくれる。そういう慈悲を感じられるところは、ルーカスのいいところだと思いながら収録させていただきました。
“半妖精”や“貴族”など、キャラクターの個性を演じるうえで工夫した点や意識したポイントを教えてください。
ルーカスは"半妖精"っぽくも"貴族"っぽくもないというか…。(笑) ただ貴族は貴族ですし慈悲も持ち合わせたキャラクターなので、所々に気品や温かみを感じられる声音を込められたら、という意識で演じさせていただいています。ベースの"陰"の部分はより濃く表現できればと思ったので、基本的には相手と掛け合わず、距離感を自分本位なものに寄せるイメージを常に持っていましたね。
本作で、印象に残ったシーンやお気に入りのシーンがあれば教えてください。
詳しくはまだ言えませんが、ルーカスが墓場に行くときに主人公がついてくるシーンがあるんです。ルーカスはその墓場での行動を、心のわだかまりというか「自分が救われるためにやっている」と言うんですが、端からみるとやっぱり慈悲を感じる。救済してあげたいという気持ちというか、そういうものを抱えながらの行動にも受け取れるので、ルーカスの魅力が伝わる良いシーンだと思いました。
本作には、「三角関係になる」エンディングも用意されており、より恋のハラハラドキドキ感を味わえる作品となっています。ご自身は「ふたつの選択肢の間で迷った」あるいは「決断できずにハラハラした/窮地にたった」などの経験はありますか?
高校時代ですね。入学してすぐの頃は、陸上部と放送部に掛け持ちで所属していたんです。そのときは放送部のほうが結果が良かったので、1年生の夏あたりに陸上を辞めてしまったんですが、2年生のときの大会では結果が奮わずに「もう放送やりたくない」と思ってしまって。もう一度陸上に戻るかほかのスポーツをやってみるか、など迷っていた時期がありました。結果的には放送部を続けることにして、3年生のときにいい成績を収めることができたんですけど、その迷ったことがずっと心に引っかかっていたんです。でも卒業間近の頃、陸上部顧問の先生に「放送を選んで正解だったよ」と言っていただけて、すごく救いになりました。陸上部員のみんなも、僕が放送部で頑張っていることを知ってくれていてとても嬉しかった思い出があります。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
この『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』は濃厚な復讐劇が描かれています。僕が演じるルーカス・サリヴァンもそのなかのひとりの男として、復讐への思いや罪の意識を抱えながら、この恋愛模様をどう進めていくのか、ぜひ注目して欲しいです。あとはですね、ドラマCDでのルーカスのはっちゃけ具合がめちゃくちゃ楽しくて(笑)。本編では描ききれなかった彼の意外な一面をたくさん見ることができて楽しかったので、ぜひそちらもあわせて楽しんでいただければと思います。ぜひぜひ『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』の応援をよろしくお願いいたします。

福山 潤アスコット=リンデル役

収録を終えた感想をお願いします。
疲れました(笑)。何度かに分けての収録ではあったんですが、最終日がいちばん文量が多かったのでさすがに疲れました。でも、演じていて本当に楽しいキャラクターでしたね。相手を小馬鹿にしたような尊大な態度とか、かと思えばシリアスであったりシニカルでもあったり。いろいろな面を見せてくれるキャラクターなので、集中力を切らすことなく演じられたかなと思います。
演じられたキャラクターの第一印象は? また演じたうえで感じた魅力を教えてください。
第一印象はけっこうキザな優男的なのかなと思っていたんです。隠遁貴族というか、放蕩貴族というか……。でも台本を読み進めていくうち、演じていくうちに「そうじゃないな」とわかってきました。そのギャップが魅力のひとつかなと思います。あとはまぁ、普段の言動と行動から察するに、他人からほぼ信用されないだろうなと(笑)。そういうちょっとボケ要素があるところも、ひととしての魅力ではあるなと思います。
“半妖精”や“貴族”など、キャラクターの個性を演じるうえで工夫した点や意識したポイントを教えてください。
つねにどこか本気じゃないような、“飽き”や“諦め”、もしくは“憂い”や“辟易”している雰囲気などは、意識した部分ではあります。言葉にするとちょっとネガティブなイメージになってしまうんですが、「楽しいことや刺激を求めていないとどうしようもない」感覚というのが転じて、そうなっているんだろうなぁと感じるんです。自分が生きることに対してもそうで、言ってしまえば主人公に対する想い以外はけっこう切り捨てているような。その点は、ほかのキャラクターとの差別化も踏まえて意識して演じさせていただきました。
本作で、印象に残ったシーンやお気に入りのシーンがあれば教えてください。
彼の“ひとを食ったような態度”というか、主人公に対しても自分の思い通りに動かしてやろうとするシーンや、彼の詐略的な部分が見え隠れするシーンは、演じていてとても楽しかったです。
本作には、「三角関係になる」エンディングも用意されており、より恋のハラハラドキドキ感を味わえる作品となっています。ご自身は「ふたつの選択肢の間で迷った」あるいは「決断できずにハラハラした/窮地にたった」などの経験はありますか?
いっぱいありますね(笑)。ふたつの選択肢の間で迷うのは当然だと思いますが、でもその決断をしなかったらだいたい良いことにはならないので、迷ったときは絶対に決断をした方がいいです。決断をしないとなんの実にもならない。失敗したとしても、それも含めての決断ですから。失敗をするって決断を出さないと、失敗よりも悪い結果になることもあって……そんな経験は数々してきています。直近だと、小さなことになってしまいますが、「この映画もっと早く観ておけばよかった」が本当に多いですね。興味はあるけど時間がなかったりして先延ばしにして、数年経って観たら「劇場で見ておけば……!」と思うことがよくあります。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
妖精・半妖精・人間などの違う種族との関係性や復讐、謎解きや恋愛など、いろいろな要素が絡み合った作品となっています。会話劇としてもとても面白い作品になっていますので、皆さんの好みの男性を見つけてもらうのはもちろん、物語のサスペンス的な部分やミステリー的なところを考察していただいても、とても物語に引き込まれるのではないかなと思います。ぜひ発売を楽しみに待っていただいて、プレイしていただければ幸いです。

白井悠介ジョン役

収録を終えた感想をお願いします。
すごいいっぱい喋りました(笑)。僕が演じさせていただいたジョンくんは、主人公の幼馴染みということで、いっしょにいることや会話することも多かったので。いまは「録り切ったぞ!」という達成感のような気持ちでいっぱいです。いろいろと演じ甲斐のある役どころで、すごく楽しく収録させていただきました。
演じられたキャラクターの第一印象は? また演じたうえで感じた魅力を教えてください。
はじめて資料を拝見させていただいたときは「やった緑色だ!」と、緑色が好きなので嬉しかったです(笑)。あと、すごく穏やかで優しそうな、温厚で柔らかいイメージのキャラクターだなと思いました。僕自身そういうイメージのキャラクターを演じさせていただくことが久しぶりなので、すごく嬉しかったですし、収録がたのしみだなって気持ちが大きかったです。でも、いざ演じてみるとジョンくんの過去や背負ってるものが、なかなかにヘビーで……まぁ、ジョンくんに限った話ではないんですけど。それゆえに、いろいろな一面があって、回想シーンでは若いジョンくんなども演じられて楽しかったです。
“半妖精”や“貴族”など、キャラクターの個性を演じるうえで工夫した点や意識したポイントを教えてください。
ジョンくんも“半妖精”なので、人間らしいところがベースにありつつ、妖精らしいところも彼のなかでは重要なポイントになっています。でも僕がというよりは、収録してくださっているスタッフさんのほうが大変だったんじゃないかなって思えるキャラクターでしたね。あとは、回想シーンでの声色だったり表現だったり。主人公との距離感と、敵対する相手と接するときの距離感や気持ちの違いは意識しながら演じさせていただきました。
本作で、印象に残ったシーンやお気に入りのシーンがあれば教えてください。
基本的にジョンは主人公といっしょに行動していることが多くて、復讐のための協力者というポジションです。主人公のために情報を集めたり、その情報をもとに計画を企てることが多いんですが、その過程がすごく気に入ってます。「ほんとに作戦練った?」と思うこともあれば、「それだけの情報よく集めたね!」と思うこともあって。ルートによってもぜんぜん内容が変わるので、面白いところですね。ほかのキャラクターとの関係でいうと、アスコットとかオベロンとかとの会話にも注目です。あとはもう、核心に触れることが多くてなにも言えないです(笑)。
本作には、「三角関係になる」エンディングも用意されており、より恋のハラハラドキドキ感を味わえる作品となっています。ご自身は「ふたつの選択肢の間で迷った」あるいは「決断できずにハラハラした/窮地にたった」などの経験はありますか?
けっこう僕は優柔不断かもしれないです。ごはん食べに行ったときとかも、ギリギリまで決められなかったり。なので、もう迷ってる段階でチャイムを鳴らして店員さんを呼んじゃいます(笑)。迷う時間すら自分に与えないで、追い詰められてとっさに決めたメニューを食べる。そうしないと、ずっと迷っちゃってけっこう時間を無駄にしちゃうので。決断って言うほどたいしたことじゃないですけど、そういう日常の細いことのほうが迷うかもしれないです。逆に大きな決断に関しては、いままであまり迷うことなくやれてきたかなと思ってます。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』という作品は、「復讐」がすごく大きなテーマとなっていて、そこに向かって主人公が突き進んでいく物語となっています。いろいろなキャラクターたちと出会って、それによってただの復讐では終わらなかったり、ほかの事象へと物語が派生していったり。そういった見どころも含めて、すごく斬新な作品になっていると思います。乙女ゲームで「復讐」という、相反するような要素がとても良い化学反応を起こしているんじゃないでしょうか。僕が演じさせていただいたジョンくんも、とても重要な役どころとして登場します。皆さんの“推し”を攻略していただくのはもちろんですが、ぜひ全ルートを攻略してコンプリートしていただけたら嬉しいです。それだけプレイし甲斐のある作品となっていますので、ぜひぜひ楽しみにしていてください。

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