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INTRODUCTION

とある架空世界の、とある架空の国の、とある架空の街での物語。

それは、8月1日のこと。
朝、目覚めた主人公は、突如として8月1日以前の記憶『全て』失ってしまっていた……。
自分がどのような人生を送ってきたかも、周囲の人間関係もまっさら白紙の状態。

そんな彼女の目の前に現れたのは、自身を『精霊』と名乗るオリオンという少年だった。
オリオンの導きにより、記憶を取り戻すために奮闘することになる主人公。
まずは自分の日常生活から探っていこうとした矢先、彼女のものであるらしい携帯電話が着信を告げる。

――液晶画面に表示されたのは、やはり『知らない』名前だった――

名前も顔も知らない、主人公の『恋人』であるらしい『彼』との出会い。
誰を信用するべきか不明な状況で、相手に記憶喪失を悟られないよう行動する主人公。
それにより物語は複雑に絡み合っていく。

『彼』との思い出を持たない主人公は、
この日から新たな恋物語を紡ぐことになる――
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