ザビーネ
「……おや……?」
サラ(主人公)
「!?」

不気味な煙を上げる実験器具を手に、
黒衣の吸血鬼が笑みを浮かべていた。

ザビーネ
「サラですか。
どうしてこんなところに?」
サラ(主人公)
「え……あ……う……」

どうしよう。衝撃で声も出ない。

ザビーネ
「ずっと私を呼んでいたのですか?
失礼、熱中していたもので」
サラ(主人公)
「ね、熱中? 何に……?」
ザビーネ
「見てわかりませんか?」

ザビーネさんは身振りで部屋を示すと、
私に顔をそっと近づけて――。

まるで内緒話のように、
私の耳元でその言葉を囁いた。

ザビーネ
「料理の研究です」
サラ(主人公)
「……………………」
サラ(主人公)
「……料……理……?」
ザビーネ
「正確には料理そのものではなく、
香辛料の研究ですが」