アレクサンドル
「……愛しい者を抱きしめる時は、
こんなに胸が高鳴るものなんだな」

まるで恋を知らない純粋な少年のような
言葉が、彼の唇からこぼれる。

私が戸惑いで身体を固くしている
ことに気付いたのか――。

アレクサンドル
「どうした? 緊張しているのか」
サラ(主人公)
「いえ……確かに少し、
緊張してはいますけど」
サラ(主人公)
「何百年も生きてこられた方が、
先程のようなことを言うのは少し……
不思議な気がして」

するとアレクさんは、小さく笑う。

アレクサンドル
「……そうかもしれないな」