一瞬だった。
剣先と剣先が交差したかと思うと、
すれ違ったお互いの刀身から火花が爆ぜる。
そして次の瞬間ふたりは、
互いの位置を入れ替えたかのように
剣を突き出したまま止まっていた。
彼は唇を震わせ、怒りに満ちた瞳で
虚空を睨みつけている。
互いに完全には避けられなかったのか。
ふたりの髪がそれぞれ数本断ち切られて、
はらりと落ち……。
それを見つめていたジョナスさんは、
何かが腑に落ちた様子で目を細める。