???
「……あり得ねえ……」

彼は唇を震わせ、怒りに満ちた瞳で
虚空を睨みつけている。

???
「俺の突きがかわされるなんざ、
絶対に有り得ねえ……!」
???
「その技を……いや、
その構えをどうやって覚えやがった!」
ジョナス
「何を驚いているのか知らないが……。
俺も、正直に言って驚かされたぞ」
ジョナス
「まさか人間にこの一撃をしのがれるとは。
……吸血鬼になって、初めての経験だ」

互いに完全には避けられなかったのか。

ふたりの髪がそれぞれ数本断ち切られて、
はらりと落ち……。

それを見つめていたジョナスさんは、
何かが腑に落ちた様子で目を細める。

ジョナス
「……その剣技には覚えがある。
ずっと、ずっと昔の話だ」
ジョナス
「だとしたらおまえは……。
【あいつ】に縁のある者なのか?」
???
「……なに? あいつ、だと?」