電撃Girl'sStyle 2月号(1/10発売)に
掲載されたSSのWeb限定アフターストーリー

「セーヌ川の畔で」

「近い内にまた来る」
「ラファイエット様がここに……?」
「殿下がここを気に入っているからな。また来る事になるだろう」
「あ、ああ……そういう意味ですか……」
「クロエ殿にはよろしく伝えてくれ。それでは」

 王太子の気紛れを待てば、またこうして会える。だが何故だろうか、もう二度と会えないと思うのは。リーゼの気持ちを察したのか、ラファイエットはひと言付け加えた。
「何なら私一人でお前に会いに来てやってもいいが?」

 リーゼの反応を見る事なく馬車に乗り込む。そしてやっと何か言おうとした頃にはもう馬車は出ていた。からかわれている事は理解している。敵か味方かも分からないが、何故だかまた会いたいと思った。


~Fin~



©2016 IDEA FACTORY/ichicolumn inc.