全国の玉依姫様、初めまして。
またはお久しぶりです。
このコーナーを任された凛と申します。

そしてこちらがケテル様です。
どうぞよろしくお願いします!

ああ。まずはコーナーの主旨について説明しよう。
私と凛が守護者にインタビューし、
その内容を全国の玉依姫に知ってもらうのが目的だ。

ここに連れてこられた守護者はどんな質問であろうと、
答えてもらわなければならない。

つまり、守護者のみなさまの魅力を
全国の玉依姫様にお届けするのですね!

そうともいえるし、そうといえないかもしれない。
そういうわけで、最初のゲストは鬼崎だ。

……なあ、本当に答えなきゃいけないのか?
俺、こういうのは苦手なんだが。

拒否権は存在しない。

僕も初めての司会役で緊張していますが、
拓磨様の魅力を伝えるためならば
緊張を勇気に変えます!

頑張ってインタビューするので、
どうかお付き合いくださいませ!

そ、そこまで言われたんじゃ引き下がれないだろ。
あー、うまく答えられないかもしれないが、それでもいいか?

ああ。さほど期待はしていないからな。
質問に答えるだけで十分だ。

……おまえさ、俺のことバカにしてるだろ……

ええとええと……。さ、最初の質問です!
守護者の中での自分のポジションをお答え頂けますか?

うーん……。
考えたことがないからよくわからないな。

守護者のリーダーは大蛇さんって言えるが、
それ以外の守護者はみんなどっこいどっこいって感じじゃないか。

ふむ。それは私の調べた情報と食い違う点があるな。

何だよ? 大蛇さんが違うっていうのか?

いや、それは当たっている。違うのは、鬼崎の評価だ。
おまえは守護者1の【ヘタレ】だと認識されているはずだが……

誰がヘタレだよ!

……そうか。自覚がなかったのか。
それはとてもかわいそうなことをしてしまったな。

おい! 少しも悪いと思ってないだろ!?

で、ですが拓磨様はいざという時はとても頼りになるお方です!
決してヘタレではありません!

凛……。おまえ、いいヤツだな。

では、鬼崎のポジションは【ヘタレ】で決定したな。
さて、次の質問に移るか。

だーかーら、俺はヘタレじゃないってさっきから言ってるだろ!?
人の話を――

鬼崎。おまえは守護者のみんなのことをどう思っている?

俺の話は丸無視かよ……

け、ケテル様も悪気があって仰っているわけではないと思いますが……

だからこそ、余計性質が悪いんだけどな。
……はあ。まあ、いいか。
それで、みんなのことをどう思ってるか、だよな。

んー。小さい時からずっと付き合ってるからなあ。
幼馴染って言葉が1番しっくりくるか。

ふわあ、みなさまは幼少の頃から固い絆で結ばれていたのですね……!

気心の知れた仲、というわけか。

まあ、そんな感じだな。
あ、でも狗谷。あいつだけは違うぞ。あいつは天敵だ。

そうなのか? 確かに鬼崎と狗谷は顔を合わせればケンカをしているが、
ことわざで【ケンカをするほど仲が良い】という言葉がある。
つまり、おまえたちも――

ない。ない、ない、ない、ぜーったいにない……!
あいつと仲がいいなんて虫唾が走る。
これで質問は終わりだろ。さっさと次にいってくれ。

は、はい! 次は……拓磨様にちなんだ質問になります。
拓磨様はよく雑誌を読んでいますが、
毎月何冊くらい雑誌を購入しているのですか?

……だいたい10冊くらいだな。
クロスワード関係で4、5冊。
恋愛攻略本が3冊、男性誌が2冊ってとこか。

拓磨様は勉強家なのですね!

いや、凛。冊数が多いからといって、
必ずしも知識をたくさん得られるとは限らない。
それで教養が深まる人間もいるが、例外はいる。

それが――鬼崎だ。

おい、それはどういう意味だよ!?

そのままの意味だ。

……おまえの中で俺がどういう位置にいるのか、
じっくり話し合った方が良さそうだな。

あ、あのあの。これで質問が3つ終わったので、最後の質問になります!

ん? まだあるのか?

はい。玉依姫様に向けて、拓磨様から一言お願いします。

……あー、おまえはおっちょこちょいでドジなところがあるからな。
仕方ないから、俺が傍にいてやるよ。

拓磨様、ありがとうございます!

これですべての質問が終了したな。
次回のゲストは……祐一か。

はい。ケテル様、次回もよろしくお願いしますね。

ああ。

ではでは、全国の玉依姫様。
司会の凛と――

ケテルでお送りした。
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