ギルバート
「そんなに恥ずかしいか? いつもはもっと素直に見せてくれるだろ……?」
リリアーナ
「! そ、それとこれとは違うもの……!」
リリアーナ
「……一緒にお風呂、なんて。
恥ずかしくて、死んじゃいそう……」
明るい浴室は、暗い寝室よりもずっとお互いがよく見えてしまう。
見られるのが恥ずかしいのはもちろんだけど、見えてしまうのにも、ドキドキする。
そのとき、ふと背後の彼が溜め息を吐いた。
ギルバート
「……恥ずかしがるあんたを見てるのもいい気分なんだが。……ちょっと反省した」
ギルバート
「俺としちゃあ、そんなに無茶を言ったつもりはなかったんだ」
リリアーナ
「え……?」
ギルバート
「あんたに頼みたい【なんでも】の中から、ずいぶん紳士的なのを選んだつもりだ」
リリアーナ
「…………」
ギルバート
「……他のも聞いておくか?」
リリアーナ
「う、ううん……。また今度にして……」