ガラハッド
「……じゃあまず、この剣を持って」
ガラハッド
「真っ直ぐ前向いて、肘は外側に向けて水平に」
アル
「こ、こう?」
ガラハッド
「そう。……そのままゆっくり剣を外側に動かす」
ガラハッド
「……その剣を返して前に」
ガラハッド
「次は剣を持っていない手を刃の先に添えて……」
ガラハッド
「なぞるように上まで」
ガラハッド
「……次、そっちの掌を外に向けて」
ガラハッド
「右足を前に出して、剣を静かに振り下ろしながら左足を交差」
アル
「左足を……交差……」
ガラハッド
「間違ってないけどもっと優雅に」
アル
「は、はい……っ」
ガラハッド
「剣を持ち替えて真っ直ぐに立てる。
……左足を軸にして、ゆっくりと身体を回転させる」
アル
「左を軸に……身体を……あ、あれ?」
ガラハッド
「違う、逆」
アル
「ご、ごめんなさい……っ」
ガラハッド
「謝る前に前向いて、危ないから」
アル
「はい……っ」