アル
「女の子らしい振る舞いを求められなかったし、兄もいるからか自分でもそれが当然の気がしてしまっていて……」
アル
「だから、城に来てあんなドレスを着ることになった時は、嬉しかったけど困ったし、恥ずかしかった」
アル
「円卓のみんなは男性だし、一緒にいると何だか自分まで男になったような気がし……」
ランスロット
「それはよくないな」
アル
「……っ!?」
ランスロット
「あのドレスは本当によく似合っていたぞ。王の権限でまた何か催したらどうだ?」
ランスロット
「あんなお前が見られるなら、皆も喜ぶ」
アル
「そ、そんな……」
ランスロット
「いや、こんな言い方をすると誤解を招くな」
アル
「え?」
ランスロット
「華やかなドレスで着飾っていなくても、お前は美しいぞ」
アル
「!!」