マーリン
やぁ、麗しのお嬢さん方。
ついに、その時が迫ってきたね。

マーリン
そう、私たちが大活躍するゲームの発売まで、あと10日になったんだよ！

マーリン
HPの方でもカウントダウンが始まっているみたいだから、是非見てみてよね。
発売日当日まで、一日ごとに画像が変わっていくらしいから、見逃さないようにね！

マーリン
というわけで、発売も迫って来たことだし、
何か面白い企画でもしようかな、と考えていたんだけど……

マーリン
思い出しちゃったんだよ。
中途半端に終わってた企画があったってことを！

マーリン
お嬢さん達も思い出してくれたかな？
そう、寝起き企画だよ。

マーリン
前回は微妙な結果に終わったけど、今回は絶対に成功させてみせるよ！

マーリン
とはいえ、今回は明らかに難易度の高そうなあの二人を狙うからね。
気を引き締めて行かないと！
よし、じゃあ、行こうか。

――廊下――

マーリン
（みなさん、おはようございます。リポーターのマーリンです。
今、ある騎士の寝室の前に来ています）

マーリン
（この騎士は最近城にいる事もすくないので、存在自体がレアなんだけど、
今日は城に帰ってきてるみたいなんだよ）

マーリン
（その寝起きとなれば、もうこれは激レアだよね？
是非、そのあられもない寝姿をゲットしちゃおうと思います）

マーリン
（じゃあ、いくよー）

――？？？の部屋――

マーリン
（部屋は真っ暗だねえ。
これは熟睡してると見たよお、ふふふ）

『ひゅんっ』

マーリン
へっ……何かが頬をかすめて言ったような

？？？
誰だ？次は当てるぞ

マーリン
えーっと、これはまさか……

マーリン
ちょ、ちょっと待った！
私だよ、私！
マーリンだよお！
射たないで！

トリスタン
む、マーリンか。
なぜこんなところにいる？

マーリン
え、えーっと、
久しぶりに君が城に戻ってきてるって聞いたから、ちょっと顔を見にね

トリスタン
こんな時間に、ノックも無く人の部屋に忍び込んでか？

マーリン
いやぁ、それには深い訳が

トリスタン
まぁ、いい。
どうせくだらんことを企んでいたんだろう。
俺はもう一度寝るからな。
用が済んだならさっさと出て行ってくれ

マーリン
あ、ああ、分かったよ。
邪魔したね

――廊下にて――

マーリン
（あー、危なかった！
っていうか、死にかけたよ！）

マーリン
（リポーターも命がけだね、まったく）

マーリン
（次はガラハッドの部屋に突撃しようと思うんだよね。
彼はなんだかんだ言ってお子ちゃまだからねえ。
可愛らしい寝姿が見れるんじゃないかなあ）

マーリン
（さーて、ガラハッドの部屋はっと）

？？？
ねえ……

マーリン
へ？

？？？
僕に何か用？

マーリン
が、ガラハッド！？
なんでここに？

ガラハッド
ちょっと目が覚めちゃったから散歩。
マーリンこそ、こそこそ何やってるのさ

マーリン
い、いや、なんでもないよ。
ちょっと見回りをね

ガラハッド
ふーん……。
お子ちゃまとか、可愛いとか聞こえてたんだけど？

マーリン
え、ええっと、そ、それは……
ああ、この後、可愛い侍女と逢引の予定があってね。
つい、口に出ちゃったのかなぁ、うん

ガラハッド
ふぅーん、なんか怪しいけど……。
まぁいいや、僕はもう一回りしたらまた寝なおすから。
へんな事はしないでよね

マーリン
変なことなんてしないから大丈夫だよ。
じゃあ、私もこれで失礼するよ

ガラハッド
じゃあね……

マーリン
ふぅ、まさか既に起きていたとは……。
でも、寝間着姿をお届けする事には成功したし、結果オーライかな？

マーリン
しかし、中々うまくいかないもんだねえ。
次回に向けて何か対策を考えないと……

マーリン
って、さむっ！
明け方はまだ冷えるなあ。
発売も近いっていうのに、風邪でも引いたら大変だからね。
私も部屋に戻ることにするよ

マーリン
もうすぐ逢えるからみんなも健康に気を付けて、万全の状態で待っててよね！
ではでは！