マーリン
ねえねえ、ランスロット！
アレ、もちろん見たよねえ？
あ、いや、正確には聞いた、か

ランスロット
マーリン殿、何のことです？

マーリン
……え。
まさか、まさかだけど、アレを聞いてないの？

ランスロット
ええ……おそらく

マーリン
うわぁぁぁ……！
それはまずい、まずいって！

ランスロット
……といわれましても

マーリン
さあ、早くPrincess Arthurの公式HPにアクセスして、サンプルボイスを聞くんだよぉ！

ランスロット
はぁ……

マーリン
あー、もう反応薄いなあ。
公式HPで遂に私たちのサンプルボイスが公開されたんだよ！

マーリン
どれもいいよねえ？
でもその中でも特にっ！この私の3番目のボイスは！
聞いたお嬢さんを悩殺してしまう程の色気だよねえ？

ランスロット
ええ……と

マーリン
あー、説明が難しいな。
とにかく、これ！聞いてみてよ

――数分経過――

ランスロット
これは……

マーリン
ねっ、どれも素晴らしいだろう？

ランスロット
というより、マーリン殿。
私はこんなことを言った覚えがないのですが……

マーリン
ん？そりゃそうでしょう。
今の君はね、ふふ。
まぁ、気にしても仕方のない事だよ

ランスロット
はぁ……そういうものですか

マーリン
でもランスロットも隅に置けないなあ。
2つ目のボイスは明らかに酔ってるし！
3つ目のボイスなんてさあ、ねえ？

ランスロット
くっ、身に覚えのないこととはいえ、
非常にこそばゆい！くぁぁ！

モードレッド
二人して何やってんの？
楽しそうだね、俺も混ぜてよ

ガラハッド
……

マーリン
おや、モードレッド、ガラハッド。
ちょうどいい所に来たね！
君たちも聞いてみなよ

モードレッド
何を？

ガラハッド
興味ない。見回りに戻ろうよ、モードレッド

モードレッド
かぁー、真面目すぎるよガラハッドは。
ちょっと息抜きしていこうよ。
なんか気になるし

ガラハッド
ぼくは気にならないんだけど……

マーリン
まぁまぁ、いいからいいから二人とも。
これを聞いてみてよっ

――数分経過――

ガラハッド
これは……。
マーリン、貴方の仕業だね？
僕はこんなこと言わない。
というか、これは僕じゃない！
こんな……

ガラハッド
この3つ目！こんな！こんなの、好きって言ってるようなものじゃないか！
ありえない！ありえないよ！

モードレッド
いやいや、これは間違いなくガラハッドの声だよ。
しかし、ガラハッドがこんな事を、ねえ。
ぷぷ、ぷはは

マーリン
そうそう、これは間違いなく君の声だよ？
なんでもかんでも私のせいにしないでほしいなあ。
心外だよ、まったく。

ランスロット
それは、普段の行いのせいでは……

モードレッド
どんな仕掛けなのかは知らないけど、面白いねコレ。
特に俺のセリフの3つ目、すっごい意味ありげだし。
どういう場面なんだろう

ガラハッド
僕は、僕は、認めない！
こんなの、こんな事を僕が……！

ガラハッド
くっ、僕は見回りに戻る！
モードレッドも行くよ！

モードレッド
えー、もう少し遊んでいきたかったのに。
仕方ないなあ

モードレッド
じゃあ、俺たちは行くよ

ガラハッド
じゃ

ランスロット
ああ、見回り頼む

マーリン
はぁ、行っちゃったか。
もっとからかいたかったのに……

マーリン
でも、ふふふ。
これは楽しいなあ、他のみんなにも聞かせてからかってやろう！

マーリン
あの寡黙な髭面がどんな風に反応するのか、
興味があるよぉ！

マーリン
じゃあ、ランスロット！
私はやらなきゃいけない事が出来たから！
またね！

ランスロット
はぁ……。
また何か騒ぎが起きる気がするな。
やれやれ……

追伸
なんか似顔絵を描くのが流行っちゃってね。
せっかくなんで御嬢さんにも見せてあげるよ。

誰が誰を描いたものか分かるかな？
描かれているのは髪の色からわかるよね。
描いた人に関しては、なんというか絵の顔の凛々しさから性格が読み取れるねえ。
正解は、あの蒼い人だよ。

さあ、もう一枚あるんだ。

これはまた凄いな。
描かれてるのはモードレッドだよね……。
誰が描いたか分かるかな？
まぁ、あの少年だよね。
絵の才能もあるみたいだねえ。
さすが世界に愛された少年、ってところかな。
ふふ、少し意味深だったかな？

さて、お気づきのお嬢さんもいるかと思うけど、
似顔絵描くのがなんかリレー形式になっちゃててね。
また、次回もやろうと思うから楽しみにしててよね！

PS.
こっちも恒例になってきてるけど、お土産だよ。
喜んでくれると嬉しいな。