バランスを崩して、寝ている煌仁君の上に、覆いかぶさるように倒れてしまう。
至近距離で煌仁君と目が合って、鼓動が大きく跳ねた。
煌仁
「? なんでここに……」
煌仁
「あ、わかった! 僕のこと、襲いにきたんでしょ?
も~……見かけによらずに大胆なんだから。
でも僕、そういうの嫌いじゃないよ。むしろ大歓迎♪」
渕田 結茉
「っ!? 違うよ、朝ご飯の時間になっても起きてこないから、
様子を見にきただけで……」
渕田 結茉
「しかも、なんでこんな格好……!」
煌仁
「だって、暑かったんだもん……」
渕田 結茉
「でも服はちゃんと着ないと駄目だよ。ボタン、留めて?」
煌仁
「えー……ボタン、面倒くさい……着替え、手伝って……」
渕田 結茉
「……手伝うから、起きてくれる?」
私が身を起こしても、煌仁君は起き上がろうとしない。
煌仁
「……起きなきゃ駄目?」
渕田 結茉
「流石に寝たままというのは……ね」
煌仁
「もう……仕方ないなぁ。引っ張って……」