アルフレッド
「……」
アプローズ
「答えて、アルフレッド=クレスウェル!」
アルフレッド
「……それは」
一瞬だけ、口元を引き結んだあと、決然とした眼差しでアルフレッドは私に答えを告げた。
アルフレッド
「私だ」
瞬間、目の前が真っ赤に染まった。
アプローズ
「っ!」
本能的にナイフをアルフレッドの喉に突きつけていた。
その切っ先が彼の肌にかすかに触れる。
アプローズ
「私の……私の家族に何をしたの!」