吹き抜ける海風に身を任せながら、
ぼんやりとそんなことを考えていると――
突然ひやりとしたものが首筋に触れて、
肩が大きく跳ねる。
振り向けば、そこにはくすくすと
楽しげに笑う恭也さんの姿があった。
差し出されたのは、
缶のぶどうジュースだった。
悪戯の理由はあまり深く考えないことにして、
素直に受け取る。
さっきの冷たさを思い出して
つい首筋に手をやると、
それを見た恭也さんが笑みを深めた。