山科 瑛
「待って、紗世ちゃん落ち着いて……!」
露木 紗世
「っ……ごめんなさ、でも……!」

山科さんは声を荒げて、
私の身体を引きはがそうとしてくる。

それでも、私の本能は
彼を求めて離そうとしてくれない。

山科 瑛
「っ……どこかぶつけたりしたらごめん。
でも、今は手加減できない」

山科さんは強引に身をよじって
片手で私の肩をつかみながら、
反対の手で持っていたものを口に含む。

露木 紗世
「……!?」

そして、抵抗する間も無く
彼はすごい力で私を床に押し倒した。

山科 瑛
「……っ」
露木 紗世
「っ、ん……」

そのまま唇が重なって、
舌で強引に口を開かされる。

その直後、
液体が入り込んでくる感覚がした。

露木 紗世
「……!?」

反射的に舌で押し戻そうとしてしまい、
口に収まりきらなかった液体が
溢れて顎を伝っていく。

山科 瑛
「……こら、零しちゃ駄目だよ」
山科 瑛
「大丈夫、怖いものじゃない。
……だから、全部飲んで」
山科 瑛
「ん……」
露木 紗世
「んん……!」

液体が喉を伝う感覚と、
押さえつけられた手首の熱。

そして、柔らかくて心地いい唇の感触。

それらを受け止めながら、
やっぱり頭に浮かぶのは
彼を求める欲望だけだった。