――ゆらゆらと、
身体が揺れている感覚がする。
やがて背中に柔らかい感触がして、
ベッドに降ろされたのだと
ぼんやり理解することが出来た。
唇が重なって、呼吸が混ざり合う。
漏れる自分の声が耳の奥で響く。
その度に思考が溶けていって、
羞恥も不安も曖昧になっていくのが分かった。
また口をふさがれて、
まるで恋人同士の行為みたいに指を絡める。
その手は徐々に下に降りていって、
反射的につま先に力が入る。
おかしいくらいに熱い私の身体とは反対に、
恭也さんの指先は少し冷たい。
けれど、私を溶かすように触れる
彼の手つきにためらいは無かった。
どこに触れられても気持ちいいのに、
もっと欲しくなってしまう。
恭也さんの唇は、
生理的に浮かんだ私の涙を拭った後――
唇から首筋、鎖骨、そして胸元を伝って、
やがて全身にキスを落とす。
周囲には相変わらず、
おかしくなるほどの甘い匂いが充満していて。
たとえ、私が求めているのが【恭也さん】
ではなく【目の前のアルファ】だとしても――
とっくにぐずぐずになった頭では、
そんなことは全く気にならなかった。