苦しげに息をつめながら、
叶多くんは戸惑うように視線を彷徨わせた。
その間にも身体の熱は増して、
彼が欲しいという欲で頭がいっぱいになっていく。
腕から伝わる体温だけじゃなく、
もっと叶多くんを感じたい。
今すぐ押し倒してしまいたい。
その衝動を必死に抑えながら、
彼の言葉を待つ。
理性を繋ぎながらなんとか頷きを返せば、
そのままぎゅっと抱きしめられる。
名前を呼ばれると同時に、
叶多くんの指先がチョーカーに触れた。
彼の意図を察して、
そのまま指紋認証でチョーカーのロックを外す。
――あとは、結んであるリボンを解くだけ。
叶多くんはチョーカーを解きながら、
首筋からうなじにかけて唇を滑らせていく。
もどかしいくらいの感触に、
大げさなほど肩が跳ねてしまう。
ひどく優しく、どこか躊躇うように、
叶多くんは首筋にキスを落とす。
やがて、消え入りそうな声で呟いた。
よく分からないまま
叶多くんが言った言葉を繰り返せば、
私を抱きしめる力が強くなる。
切羽詰まったような
叶多くんの吐息が首筋に触れる。
けれどそれは、
熱に浮かされているのが
原因ではない気がした。
叶多くんの口から絞り出されたその声は、
ひどく震えていた。
けれど、疑問に思う間もなく――
ふたりの熱が近付いて、
そのまま重なり合っていく。