唐突に名前を呼ばれて振り返ると、
そこにはキャップを被った男性がいた。
そして彼はキャップを取って、
人懐っこい笑顔を私に向けてくる。
陽凪くんは高校時代の同級生。
外見こそ大人っぽくなったものの、
明るくてはつらつとした印象は以前のままだった。
彼はデリバリーか何かの仕事中なのか、
すぐ横にあるクロスバイクの荷台には
大きなリュックが積んである。
昔と変わらない人懐っこい笑顔に、
私もつられて笑みがこぼれた。