2014年4月1日
劉備軍「S・M・Nについて話してみよう」
CATEGORY|三国広報部
- あなたはえす? えむ? えぬ?
- ……ど、どうしたんだよ劉備。いきなりわけわかんねーこと言って
- 僕もよくわからないんだけど、今回のお題みたいだよ
- 聞きなれない言葉だな
- 異国の言葉なんだって。えすは、さでぃずむ? えむは、まぞひずむ?
えぬは、なるししずむ??
- ??
- ますますわけわかんねーな
- ええと……えすは、人や動物等に対し身体的、精神的に苦痛を与えて
興奮する人のこと
- 苦痛を与えて興奮!? ヘンタイ女のことか?
- 確かに呂布だな
- えむは、人や動物等から身体的、精神的に苦痛を与えられて興奮する人のこと
- えぇ……、そんなヤツいるのか?
- えぬは、自分が大好きな人なんだって
- 自己肯定は良いことだと思うが、度が過ぎるということだろうか
- で、今日のお題は僕たちがどれに当てはまるかを話すことなんだって
- この三つのどれかに当てはめなきゃなんねーの!?
- とんだ三択だな
- 人ならば必ずこのどれかに当てはまるらしいよ
- えぇ、本当かよ……
- 苦痛を与えて興奮するという、えす? というのは
呂布の様な特殊な者しか当てはまらない気がするが……
- 人を痛めつけて楽しいって思うなんて、気がしれねーよな
- そう? 僕はよくわかるけどなぁ
- 劉備殿?
- あ! 出たな、黒い劉備!
- ふふ、だって最高じゃないか? 断末魔の叫びや虫のように散っていく人間ども。
僕はよくわかるなぁ、そのえすってやつ。だってものすごく興奮するもの
- コラー! オマエはまたそんなこと言いやがって!
- だって楽しいものは楽しいんだから仕方ないじゃないか
- 劉備殿。また関羽を悲しませてしまうぞ
- 関羽……?
- ああ、僕はまたなんてことを……
- 元の劉備殿に戻ったか
- お、おう。ちょっと入れ替わり激しすぎねー?
- ああ、僕はなんて駄目なんだろう。また金眼の力に負けるなんて……。
こんな僕なんか金眼の呪いにずっと縛られていればいいんだ。
成長も希望も幸せも全部奪われ続ければいい……!
- 極端だな! ってか振り幅でか過ぎんだろ!
- だがこの劉備殿は先ほど言っていた、えむ、というやつに近いのではないか?
興奮こそしていないものの、苦痛を受け入れ受け止めようとする姿勢は……
- そ、そうなのか……? おい劉備! そんなメソメソすんなよ!
オマエのお蔭でそのえむってやつがわかったからさ!
- よくわからないけど、僕役に立ったの?
- おー! すげーお役立ちだぜ! だからもう元気だせよ!
- うん、ありがとう張飛。
でも、僕から言わせると張飛もそのえむってやつだと思うよ
- ええ!?
- だって関羽にぶたれて嬉しそうにしてるでしょ?
- 関羽にぶたれて興奮していたのか……?
- ち、ちっげーよ!! オレは単純に姉貴が触れてくれんのが嬉しーんだよ!
- ええ? それが例え打撃でも?
- 触れるというには痛手が大きいが……
- それでも! 打撃だろうが殴打だろうが、
それでもオレに触れてくれてることには変わりねーから……
- 張飛……やはりお前は、えむというやつだと思うぞ
- うん。僕もそう思う
- 結局それかよ! じゃあ趙雲はどれになんだよ!
- 俺か? どうだろうな
- 趙雲ってよく修行してるよね?
あんな辛い修行に耐えられるんだから、えむってやつなんじゃないかな?
- それで興奮するようなことはないが……
- 興奮しちゃったら修行じゃなくてただのご褒美になっちゃうよな
- でもえすってやつでもないでしょ?
- 趙雲が人を痛めつけて喜ぶ姿なんて想像できねーな
- 人が苦しむ姿を見て楽しい気持ちにはならないな。
ああ、だが困っている姿を見て楽しくなってしまうことはあるかな
- え! マジで!?
- それは意外だね
- といっても対象は関羽に限定されてしまうが
- え? 関羽?
- どういうことだよ! 姉貴困らせて楽しいのか!?
- 困らすというか、何故かあいつを見ているとほんの少しだけ
意地悪をしてしまいたくなる時があるんだ。
それで困るあいつの姿がとても可愛くてな。悪いことだと思いつつ、ついつい……
- ついついじゃねー! 何ニコニコしながら言ってんだよ!
- 趙雲すごく楽しそう……。確かにこれはちょっとえす、なのかな?
- 関羽限定でな
- 人には意外な一面があるものなんだね
- しかし、これではなるししずむというのに当てはまる者がいないな
- まぁ、無理に当てはめる必要もねーけど。
そもそも自分好き過ぎってどんなヤツだよ。
オレサイコー、オレスゲーって感じのヤツ?
- そこまで自分を愛せるのはある意味すごいことだと思うが
- 僕は僕のこと大好きだよ
- またオマエかよ!
- 今日は入れ替わりがせわしないな
- ふふっ、今まで奪われ続けた成長をようやく取り戻したんだ。
この姿も力も愛しくてしかたがないよ
- お、おう。そうか
- では劉備殿はその、なるししずむというやつなのか?
- そうなんじゃないかな? だって僕は今の僕が大好きだからね。
無力だったころの自分とは違ってこの僕ならなんだって出来るんだから
- まぁ、劉備が自分のこと好きってのは嬉しいけどよ。
あんま度が過ぎたことはすんなよな!
- そうだな。あまり非道なことをするとまた関羽が悲しむぞ
- 関羽……?
- ああ、僕はまたなんてことを……
- またこれかよ!
- 金眼の呪いにすぐ負ける……。僕はこんな僕が大嫌いだ!
- どっちだよ! もう情緒が不安定過ぎる!!
- まぁ、人には色々な面があるということでいいんじゃないか
- ありすぎだろ!