2014年2月4日
劉備軍「恋愛観について話してみよう」
CATEGORY|三国広報部

- 突撃! あなたの恋愛観は!?

- どうした張飛。新しい遊びか何かか?

- ふふ、楽しそうだね、張飛

- 遊びじゃねーし! つーか、劉備オマエでっけーな!

- うん。僕もいつまでも子供ではいられないからね

- それで、張飛。遊びではないのならどうしたんだ?

- どうしたんだって真面目に返されるとオレがバカみたいっつーか、
悲しくなるっつーか……

- ?

- まあ、それは置いといてー……
今日は男同士、恋愛観についてじっくり話そうぜ!

- 恋愛観?

- 恋愛観とは、具体的にどんな話をするんだ?

- そりゃー……オマエ……
あれだよ。あの、その、あれだよ。好みの女性のこととか、だよ!

- 好みの女性? ああ、関羽のことを話せばいいってことかな

- ああ、なるほど

- いやいやいや! 特定の誰かのこととかじゃなくてさ……

- 彼女についてならいつまででも話していられるよ

- そうだな。あらためてあいつの魅力を語るというのも悪くはないな

- ……天然たらしの趙雲にでっかくなった劉備の組み合わせは、
オレの手におえねーよ……!

- なんなの!? コイツらの恥ずかしいことをさらっと言っちゃう才能!!
……ずりぃ!

- ふっふっふっ……

- な!? なんだ!?

- 張飛よ……どうやらオレの手を貸すときが来たようだな……

- だ、誰だ!?

- そう、オレの名は……

- 関定、そんな陰からどうしたんだ?

- それも新しい遊びなの?

- あ、はい……

- 一番良い場面を見事につぶされた関定。
ついでに心もつぶれたみたいだね

- うわっ!? びっくりさせんなよ蘇双!

- ていうか、張飛さ、“誰だ!?”って
なんで関定だってわからなかったのさ?
あんなの、どっからどう聞いても関定にしか聞こえないじゃん。
はたから見たら馬鹿二人の茶番だよ

- オレたちをどこまでも抉る言葉だぜ……

- 茶番とか言われたぞ……

- はははっ、相変わらずお前たち三人は仲が良いな

- うん、すごくうらやましいよ

- オマエらのその天然発言に対抗する元気もねーよ……

- 張飛、へこんでる暇なんてあるの?
劉備様と趙雲に恋愛観について聞くんでしょ? ほら、早くしなよ

- あ、はい……

- へこむ暇すら与えないとは……蘇双、おそろしい子……!!

- んじゃ、気を取り直してー
劉備と趙雲の恋愛観っつーか、好みの女の子? は、なんですか!

- 張飛、がんばるのよ!

- 関定おばさんくさい

- 最初は、劉備からな!

- うん、わかった。関羽のことを話せばいいんだよね?

- めんどくせーからそれでいいや……。
けど、一応姉貴じゃないっていう設定で頼むわ

- そうだな……僕の好みは誰よりも優しくて、眩しくて温かい人、かな

- でも、そんな人はどこを探してもこの世界で一人だけなんだ……

- 僕だけの……かn

- はいはいはいはーい! ありがとなー劉備ーっ!!
もういいから! そこまででいいから!

- 張飛の必死さが見苦しいを越えて可哀想なんだけど

- それを言ったらもっと可哀想だからやめてあげて、お願い

- もういいの? まだまだ言いたいことはたくさんあったんだけど……

- もういい、もういい、十分だから!!
はい、じゃあ次は趙雲なー

- ん? 俺の番か

- くれぐれも特定の人の名前は出すなよ! 気持ちはわかるけどな

- 好みの女性か……。そうだな。
誰よりも心優しいのに、誰かを守るために自ら戦場に立つ……
強い意志を持つ人だな

- だが、強い意志を持ちながらも少し触れるだけで白い肌を赤く染め、
恥じらう姿は愛おしい

- オレ、恥ずかしい!

- とか言ってる関定が恥ずかしい

- そう、その女性は……

- だあああああああ!! だから言うなって言ってんだろ!!

- つーか趙雲!!
オメーなにどさくさに紛れて姉貴に触ってる発言してんだよっ!!

- 結局自分で関羽のことって特定しちゃってるし

- そういうところが、張飛のいいところってもんだ、うんうん

- 名前を伏せなくてはならないのはなかなか大変だな

- そういう問題じゃねーだろ! オレが言ってるとこ、そこじゃねーから!

- そうなのか? それはすまなかった

- ……なんか、虚しい。オレ

- ……張飛、明日はいいことあるって

- うわあ、張飛と関定の背中がすごく寂しい

- そういえば、張飛は言わないのかい?

- は?

- そうだな。張飛、お前の好みの女性はどんな人なんだ?

- こんなにわかりきったことを真正面から
本当にわかってない顔で聞いている趙雲がこわくなってきた

- 天然って、度が過ぎるともはや恐怖だな

- そ、それはオマエ……

- うん?

- 僕も気になるな

- これ以上張飛をいじめないであげて……! どうしようオレが辛い!!

- さすがのボクも見ててハラハラするね

- そ、そんなの…… 聞かなくてもわかるだろーーーーーー!! うわああああああ!!

- 待て! 張飛! ……行ってしまったな

- 張飛、どうしたんだろう?

- 聞かなくてもわかると言っていたが……

- 趙雲。気になるし、追いかけてみよう

- ああ、そうだな

- ……止めなくてよかったのか、これ

- もう遅いよ……

- 張飛……! 負けるなよ……!!

- 仕方ない。関羽と一緒にお茶でもしながら張飛たちの帰りを待とう

- ……オマエも結構ひどいよな








