時は後漢末。
		乱世の奸雄曹操により、隠れ里から連れ出された『猫族』(まおぞく)。 
		人間の体に獣の耳を持つ彼らは、猫の姿の妖怪『金眼』(きんめ)の
		子孫と言われ人間たちから忌み嫌われていた。
		人間たちは猫が十二支から外れたという昔話から
		十三番目の干支、『十三支』(じゅうざ)と呼び彼らを蔑んだ。
	猫族である関羽、劉備、張飛の三人は幼い頃から兄弟のように育ち、
		固い絆で結ばれていたが、平穏な日々は突然終わりを告げる。
		漢帝国より勅命を受けた討伐軍の曹操は、
		逃げた黄巾族を追って猫族の隠れ里に迷い込んだのだった。
		猫族の高い能力に目をつけた曹操の策略により、平和に暮らしていた
		猫族たちは人間たちの戦いに巻き込まれていく。
	猫族の長・劉備は、人間たちの戦いに巻き込まれたことで、
		身に宿る金眼の呪いを増幅させてしまう。
		邪へと堕ちた劉備だったが、関羽をはじめとする猫族の絆の力により
		純粋であった子供の劉備を取り戻し、官渡の戦いは幕を閉じる。
		それから半年。曹操の計らいにより、人間と共に暮らしていた猫族。
		しかし、曹操不在を機に人間たちの不信感が暴力となって猫族を襲う。
		再び村を追われる身となった関羽たちは安寧の地を目指す。

