2015年8月11日
十三支2メンバーでフェチ談義!
CATEGORY|三国広報部

- では! 今から、皆さんの『ふぇち』を聞いていきまーす!
進行役はこの僕、郭嘉が担当しますね!

- おっと、嫌な予感しかしないなぁ

- ちょっと賈栩さん、なんてこと言うんですか。
せっかく僕が盛り上げようとしてるのに!

- いや、俺も今すぐ帰りたい

- よし兄者、今すぐ帰ろう

- えー? そんなこと言ってると
二人のあれを斬り落としちゃいますよ?

- !? あれってなんだよ!

- さぁ、何でしょうね? 斬り落とされたらわかりますよ?

- それだと手遅れだろ!

- さぁ、劉備様。今の内に帰りましょう

- え? いいのかな……これ、僕たちで
話さないといけないんでしょう?

- そうですね。前回に引き続き、
関定さんと蘇双さんのご提案らしいのですが

- 前回は自分の長所を話したから
今回はさらに掘り下げようという話のようだぞ

- くっ……あいつら余計なことを……

- では、今回も関羽にこの話が伝わるということか。
ならば、『ふぇち』というものを全力で語らねばなるまい

- 曹操だけにいい格好はさせないぜ?
オレの魅力をたっぷり関羽に伝えさせてもらう!

- ふむ……よくわからないが
私に出来ることがあれば協力しよう

- うわー……もしかして、これってツッコミ
オレだけじゃね!? なんで関定も蘇双もいねーんだよ!

- 大丈夫だ、張飛。よくわからないが、俺もついているぞ

- あー……うん、気持ちだけもらっとくな……

- はいはい、皆さん静かにしてくださーい。
とにかく今日は『ふぇち』について話しますよ!

- さっきから考えていたんだが、
その『ふぇち』っていうのは何だい?

- 性的な嗜好のことですね

- はあああああ!?
ななな、なんだよそれ危ない!

- 郭嘉! おかしなことを言うな!!

- えー? 別に大したことじゃないですよ。
特定のものに異常な執着や偏愛を示すなんて
誰にでもあることじゃないですか

- やめろよ! その『人類みな変態』みたいな言い方!

- まぁ、とりあえず女性の好きな部位とか
ついつい見ちゃうところとか話せばいいんですよ

- ぶ、部位……!?

- なかなか難しい質問ですね

- ふむ、無事に答えることが出来ればいいが……

- 上手く答えられない人がいたら
その時はちゃんと聞き出してあげますから!
さぁ、誰からいきますか?

- 郭嘉殿は、とても生き生きしていますね

- これは止められそうにないか……
じゃあ、参考に郭嘉から聞かせてくれないかい?

- え? 僕ですか?

- おい、やめとけ賈栩!
こいつの答えなんて危険に決まってる!

- いやぁ、そういう答えを先に聞いておく方が
いいかと思ったんだけどね

- 劉備様、耳をふさいでいてください

- え?

- もー、そんなにひどいこと言いませんよ。
まぁ、僕だったら~……匂いですかね!

- お……お前にしては普通だな?

- そうか? コイツはなかなかだろ

- ほら、女の子っていい匂いするでしょ?
抱きしめた時とか、つい嗅いじゃうんですよねー

- ほう

- それに、人の匂いって色んなことがわかるんですよ。
それこそ、僕と付き合ってくれるかどうか
雰囲気で嗅ぎ分けられるっていうか……

- ! 付き合うってまさか……!

- はい。もちろん拷も……

- わああああ!
それ以上言うな! 次だ次!

- では、夏侯淵殿が話してはいかがでしょう

- なっ!?

- ふむ、次は夏侯淵か

- 少なくとも先ほどよりはましな答えが聞けそうだ

- 言っておくが、オレは郭嘉みたいに変態じゃないぞ

- へぇ、じゃあ何ふぇちなんだい?

- オレは手だな

- 手? それは手の形を見てしまうということか?

- 別に細かいことはどうだっていいだろう。
まあ……さわり心地のいい
安心できる手を見つけたってだけだ

- ふーん、本当に普通だな

- それはそれで面白みに欠けるな

- うるさい!

- まぁまぁ。ここは夏侯惇が上手く挽回してくれるさ

- な、なに!?

- きっと、皆の参考になるような
良い意見を聞かせてくれるだろうね

- うわー、賈栩さん性格悪いですね

- 郭嘉ほどじゃないさ

- くっ! お前らいい加減に……

- ほう、夏侯惇が話すのか

- え!?

- おっと、曹操様も興味津々ですね

- 以前から夏侯家が心配して相談に来るのだ。
夏侯惇にもそういう相手が必要だろう。
それこそ、私に関羽がいるようにな

- 曹操様!?

- おや、関羽さんは曹操殿のものではないのですが

- 近いうち実現するなら問題あるまい

- 問題ありまくりだ!

- 夏侯惇さん、曹操様の妄想を止めなくていいんですか?

- ! わ、わかった!
さっさと言えばいいんだろう!
そ、その……俺の場合は………………
ひ、瞳だ

- 瞳、と言ったのか?

- ぐ……なんだ、文句でもあるのか?

- いや、私は良いと思う。
瞳を見ればその人となりが分かるからな

- そ、そうか……

- 確かに、夏侯惇殿はずっとそう言っていましたね

- え? そうなの?

- はい。偵察の際、
関羽さんの瞳を見つめている姿も見かけましたし

- て、偵察だと!? 一体いつの話だ!

- 呂布様のもとにお仕えしていた時ですね

- !?

- っていうか、姉貴のことそんな目で見てたのかよ!

- あ、兄者が……あいつを……?

- ほう? 夏侯惇がな……

- い、いや! それは勘違いで……

- まぁ、仕方ないですよ。
夏侯惇の接する女性といえば、彼女くらいでしょうし

- 余計なことを言うな、賈栩!

- ですが、私も関羽さんがお相手でしたら
『ふぇち』というものがわかる気がします

- 何?

- 私を気遣ってくださる優しい声……
とても安らぎますし、素敵だと思います。
あの方の声なら、ずっと聴いていたい……
私はいつもそんな気持ちになるのです

- そうだね、たしかに僕もそう思うよ。
関羽に名前を呼ばれると、とっても嬉しくなるんだ

- おや、劉備さんもでしたか。奇遇ですね

- 先ほどとは違い、微笑ましい空気になったな

- ほう……

- はぁ……
曹操は本当にあいつのこととなると余裕がなくなるな

- あははは……

- ちょっとちょっと~のん気に笑ってないで
面白い答えでも出してくださいよ

- え!? ああ、僕のこと?
でも、考えてみたけどよく分からなくて……

- では、張遼と同じく関羽相手に考えてみたらどうだ?

- うーん、そうだね……
それなら僕は頬が好きかな

- 頬って……え?

- ふーん、意外ですね

- 小さかった時によく触ってたからかな。
今でもつい触っちゃう時があって

- 何!?

- でも、関羽も僕の頬はさわり心地がいいって
この間言ってたよ

- 姉貴まで!?

- ……わかってはいたが、
あの娘は随分と周りから好かれているようだな

- ! 曹操様、落ち着いてください!

- っていうか……頬とか言ってんのに
劉備だといやらしく聞こえないのが驚きだな

- お前が同じことを言えば、確実にひんしゅくものだ

- なんか悔しい!

- 諦めろ、人徳だ

- うぅ……姉貴の頬か……
柔らかいんだろうな……すげーずるい……

- ご、ごめんね?

- そこまで落ち込むとは、張飛も頬が好きなのか?

- へ? ……うーんと……オレは腰かな

- なっ!? こ、腰だと!?

- 貴様! 自分の立ち位置をもっと考えろよ!

- まあまあ、彼も年頃だし別にいいんじゃないか?

- さすが、賈栩さん。
大人の意見というか、じじくさいですね

- なんかさ……抱きしめたいなって思った時、
つい姉貴の腰辺りに目がいっちゃうっていうか……

- そういえば昔、僕と張飛と関羽でじゃれあうと
張飛はいつも関羽のお腹辺りに抱きついてたかも

- そーなんだよ!
それ、こないだ関定と蘇双に言われた!

- つまりは無自覚ってことかい?
年頃っていうより初々しい方だったか

- いや、無自覚だからこそ気持ち悪くないですか?

- 気持ち悪いってなんだよ!

- ふむ……『ふぇち』というものは色々あるのだな

- ……孫権、オマエまだ考えこんでたのか?

- いや……なんとなく理解したつもりだ。
つまり、女性のどこに見惚れるかということだろう?

- あ、じゃあ今度は呉の君主に聞きましょうか!
さーて、どんな話が飛び出すかな~

- これで孫権から変な単語とか出てきたら
オレ、孫策に顔向け出来ないかも……

- 私は女性の笑顔に見惚れてしまうな

- よかった! めちゃくちゃ健全!

- えー? そんなの『ふぇち』じゃないと思うんですけどー

- そうなのか?
だが、女性が一番魅力的に見えるのは
楽しそうに笑っている時だと思うのだが

- 模範的だな。偉いぞ孫権!

- 特に、あの人の笑顔はまるで花のように綺麗だ。
私はずっと見ていたいと思ってしまう。
次に会った時も、あの笑顔が見られると嬉しい。
今度はいつ会えるだろうか……

- しかし、本当に純粋だね

- ええ、おかしいくらいに。
育て方が悪かったんじゃないですか?

- おい!

- いや、どうだろうね。他山の石かもしれないよ

- あー……

- ぐ……嬉しい反面、なんか罪悪感が……

- 諦めろ、色々と手遅れだ

- ふむ。それにしても、笑顔だなんて答えは予想外だったね

- では、賈栩殿はどのようにお考えなのですか?

- 俺かい? まぁ、俺も顔かなぁと思うんだが

- え? そうなんですか?

- ああ。やっぱり綺麗な顔の女性の方が何かといい。
目の保養になるからね

- うわ! 孫権と似た答えなのに、こっちは汚れきってる!

- 賈栩……貴様はそれでいいのか?

- いや、よくないだろ兄者!
曹操軍の品位が落ちる!!

- おやおや、ひどい言い様だね。
これは曹操軍の軍師を解雇される日も近いかな

- 関羽に興味がないのであれば問題ない

- 曹操って、本当に揺るがないね……

- あはははっ! 賈栩さんも曹操様もいいですね!
僕、そういうところ好きですよ

- そうかい。まぁ、一応礼は言っておこうか

- それで、あとは誰が話していないんだ?

- ええと、あとは……曹操様、趙雲、諸葛亮、周瑜の四人かな

- そうだったか。皆の話が面白くて
つい聞き入ってしまっていたな

- では、次は趙雲が話すか?

- ふむ、俺は………………………………
……………………………………特にないな

- ないのかよ!

- すまない。普段あまり意識していないからか
すぐには思いつかなくてな

- お前も男なら、意識しなくても目が行くだろ

- 目が行くところ……ああ、ならば髪かな

- 普通すぎてつまらない

- お前は一体何を期待しているんだ……

- 髪? それは趙雲の髪も長いから?

- そうだろうな。風になびくとつい見てしまう。
だが、やはり女性の髪の方が美しいと思うよ。
つい先日も、関羽と二人で鍛錬をしていた時……

- !? 関羽と二人きりだと!?

- 曹操殿、不穏な空気が漏れ出てますよ

- これは、止めた方がいいかもね

- よし、周瑜。お前が話して流れを変えろ

- へ、オレ? ……って、諸葛亮。
アンタ、答えずに済まそうと思ってるな?

- ふん。私はこのような馬鹿げた質問に答える気などない

- とか言って、そういう奴に限って
随分と危ない嗜好を持ってる場合が……

- うるさい黙れ!

- ぎゃあああああ!

- あぁ! これ、一回目の広報部でも見た気が……

- 前々から思っていたが、諸葛亮の扇子さばきには
目を奪われてしまうな。これも『ふぇち』だろうか?

- いいえ、それは少し違うかと

- そうか……『ふぇち』とは難しいな

- はいはいはーい!
ならオレ、諸葛亮の『ふぇち』に心当たりあるぜ!

- 何だと……?

- う……そ、そんな目でにらむなよ!
オレは関定から聞いたんだって!

- そうなの? それは少し気になるな

- 劉備様……!?

- 諸葛亮はずばり! 背中好き~!

- !

- 背中?

- ふっ、それはまた妙な部位を選択したものだな

- きっと諸葛亮殿にだけわかる
こだわりなどがあるのではないのですか?

- 僕も鞭の打ちやすい背中は好きですねー

- だから、そういうことを言うな!

- あー……けど、オレもなんとなくわかるな。
服でよく見えないけど、柔らかい曲線とかがエロい

- き、貴様の基準は全てそれなのか……!?

- 男なら当然だろ。あとはまぁ、後ろ姿って自分じゃ
よく見えないから、背中が綺麗な女は全身美しいって話もあるな。
なんか諸葛亮が好きそうだ

- ふむ、なるほど。
軍師ともなれば目の付け所が違うのだな

- へー、そうなのか。オレはてっきり
戦場で戦う姉貴の姿を後ろで見てたからだと……

- 張飛、それ以上しゃべるな!

- ぎゃあああああ!

- わぁ! 張飛、大丈夫?

- 劉備様! 先ほどの話は忘れてください!

- え? ああ、うん……

- では、残りは周瑜と曹操だな

- せっかくなので二人一斉に発表しちゃいます?
それで、どっちがすごいか勝負しましょう!

- え!? いや、さすがに曹操に勝てる気しな……

- ふっ、よかろう。かかってこい!

- って、聞けよ!

- !? この勝負、受けるのですか!?

- ふっ……関羽への愛を語る機会だ。
ならば、真っ向から受けて立つのは当然のこと

- なんだか妙な話になってきたね

- 何? この話はあいつへの愛を語るものだったのか?

- いや、ちげーよ! すげー色々間違ってる!

- まぁ、これで終わるなら止める必要もない。
せめて華々しく散れ、周瑜

- そんな殺生な!

- はーい! じゃあ二人でどうぞ! さん、はい!

- ええ!? お、オレは足だ!

- 関羽!

- え……?

- !?

- へ?

- な!?

- …………ふむ、周瑜は足なのか

- いやいやいや!
食いつくとこ、そこじゃねーよ!

- そうですね。曹操殿の答えは一体どういうことでしょうか?

- ああ……関羽という部位はないはずだが……

- 当たり前だろ!

- ふっ……関羽の魅力的な部分など、絞り込めるわけがない。
あの娘は、存在そのものが奇跡なのだ。
まさに私の運命の女。
頭の天辺から爪先まで、全てが愛おしい……

- とは言え、それぞれの部位によって魅力は異なるがな。
髪は指通りが素晴らしく、瞳は惹き込まれるほど美しい。
首筋などは思わず口付けたくなるほど肌理細やかで……

- そ、曹操様……

- おい、賈栩! 曹操様を止めてくれ!

- うーん、俺には荷が重いなぁ

- 部下にまで遠巻きにされるとか……やっぱ勝てないな

- ぷくく……っ! ……も、もう無理……っ!

- 郭嘉、笑いすぎて死にそうになってるね

- さ、劉備様。話はこれで終わりましたから帰りましょう

- そ、そうだね。曹操が関羽のところへ行く前に
僕たちは戻っておこうか

- ああ。曹操からあいつを全力で守らねば!

- そういうことなら、オレも行くぜ。なぁ、孫権

- ああ。周瑜の『ふぇち』についてもまだ話していないしな。
何故、足なのか詳しく教えてほしい

- え!? それ掘り返すのかよ!
負けたみたいで悔しいからもういいって

- というか、お前は足じゃなくて耳が好きなんじゃないのか?

- へ?

- そういやコイツ、前に姉貴の耳かんでた!

- 何!? 周瑜、あいつを傷つけたのか?

- これはやはり詳しく聞くべきだな

- いや、ちょ、待っ……
くそっ、こんな話なんてもうするかー!




