月明かりに照らされた舞台――。
私の手と足は自然に動き出す。
私はカミ様たちに報告する――。
私が玉依姫です――と。
守護者のみんなだけではなく……多くのカミ様たちが境内に集まり……
私の舞を見ていてくれるのを感じる――。
身体は勝手に動いてくれる……その間、私はいろんなことを考えた――。
玉依姫の使命や村のこと――。
それから、拓磨とのこれからのこと――。
私は舞う。
これまでに起きた多くの悲劇を繰り返さないために――。
これから来る幸せな未来のために――。
幸せな日々が、未来永劫、続くようにと――。