
アヤト
「おー……。やっぱ咲いてたな……」
ユイ
「アヤトくん、これは──」
アヤト
「──月蝕花」
アヤト
「月蝕の時にだけ咲く花らしい。前の時に偶然見かけて……」
アヤト
「オマエ、どうせこういうの好きだろ?」
ユイ
「うん……」
ユイ
「すごく綺麗……」

ユイ
「あ……!」
ユイ
(すごい、こんな花畑が……!)
カナト
「気に入ってくれましたか」
ユイ
「うん……! 魔界にもこういう場所があるんだね。ありがとう、カナトくん」
カナト
「別に君にお礼を言われたくて連れてきたわけじゃありません。自惚れないでください」
カナト
「僕が君の喜ぶ顔を見るために、まあつまり、自分のために君をここに連れてきただけです」
ユイ
「カナトくん……」
ユイ
(ふふ、それでもこんなに嬉しいんだけどな……)

ユイ
「カ、カナトくん! 手から血が……!!」
カナト
「君には関係ありません」
ユイ
「関係なくないよっ!」
ユイ
「手当てをさせて。お願いだから……カナトくん……」
カナト
「こんな怪我、大したことないんです」
カナト
「なのに君ときたら……どこまで僕を馬鹿にすれば気が済むんだっ!!」
ユイ
「そ、そうじゃないよ!」
ユイ
「私はカナトくんが好きだから! 好きだから放っておけないの!!」
カナト
「…………っ」

ライト
「おっと、逃がさないよ」
ユイ
「きゃっ!」
ライト
「キミから誘ってきたんだ。ちゃんとノッてくれないと」
ユイ
「で、でも……今は……」
ライト
「んふ。ダメなの? ボクはこんなにキミのこと、アイシテルっていうのに……」
ユイ
「っ……!!」
ライト
「キミの血が欲しい。今すぐに……お願い……」
ユイ
「ライトくん、やめ……」
ライト
「ビッチちゃん……アイシテルよ……」

ユイ
「シュウさん! お、起きてたんですか……!?」
シュウ
「こいつに起こされたんだよ」
シュウ
「それで? いいのか。猫に俺をとられても」
ユイ
「な、何言ってるんですか。私は別に……」
シュウ
「妬いてないって? 鏡で自分の顔、見てきたほうがいいんじゃないの」
シュウ
「すげぇ物欲しそうな顔してるけど」
ユイ
「っ……シュウさん!」

レイジ
「……血は止まったようですね。けれど、見るからに痛々しい……」
レイジ
「――んっ……」
ユイ
「あっ……レイジさん、何を……」
レイジ
「ばい菌が入っているかもしれませんからね。血を吸い出します」
ユイ
「でも……そんな血、汚いですよ? それに、美味しくないんじゃ……」
レイジ
「そんなことは関係ありません。今は、貴女の傷を癒すことが目的なのですから」
レイジ
「ほら、体の力を抜いて……何も考えず、私に全てを委ねなさい」

スバル
「仕方ねえから、しばらくこうしててやる」
ユイ
(スバルくんの腕の中、安心する。体温はなくても、ちゃんと生きてるんだって分かる……)
ユイ
(……生きてる……)
スバル
「怖い夢見て泣きそうになるなんて子どもみたいだな、お前」
ユイ
「だって……すごく怖かったから」
ユイ
(スバルくんがいなくなるんじゃないかって……すごく……)
スバル
「…………」
スバル
「……夢の中に入れたらいいのにな」
スバル
「そうすれば、夢の中でもお前のことを守ってやれるのに」

ルキ
「……いたのか」
ルキ
「は……あれだけ言われてもまだ寄ってくるとは、懲りない女だ」
ルキ
「……そういうことをするから、俺はお前が欲しくなるんだ」
ルキ
「この髪に、頬に、手に……触れたいと思ってしまうことを、お前はわかっていないのだろうな」
ユイ
「……ん……」
ルキ
「っ……」
ルキ
「……やはり、このままでは駄目だ」

ユイ
「コウくん? どうかしたの?」
コウ
「く……っ、う」
ユイ
(ど、どうしたの……急にうずくまって)
コウ
「あー……ああああああ! くっそ、目が、いってえ……」
ユイ
「コウくん……!!」
コウ
「うぅ……っ!あいつら……あの方にもらった大事な、目を……っ!!」
コウ
「あの狼、絶対許さない……っ!!絶対に、殺してやる……っ!!」
ユイ
(そうか……宝物みたいに大事にしてた目をこんなふうに傷つけられて……悔しいに決まってるよね)

ユイ
(コウくん、意識を失ってるの? ユーマくんの脇に抱えられてるなんて……)
ユーマ
「認めたくねえけど、コウとふたりがかりでもこのザマだ。マジでやべえんだな、始祖ってのは……」
ユーマ
「っつーわけで、いったん逃げるぞ!」
ユイ
「きゃっ」
ユイ
(飛んだ……!? そっか、ヴァンパイアは空を飛ぶこともできるんだったっけ)
ユーマ
「このまま一気に逃げ切る。しっかり掴まってろよ!」
カルラ
「無駄だと言っている……」
ユイ
「……!」
ユイ
「ユーマくん、危ない! 避けて!」

アズサ
「――待って!」
ユイ
「っ!?」
ユイ
(こ……これは、ナイフ? ど、どういうことなの?)
ユイ
(どうして、アズサくんが私の喉にナイフを 突きつけてるの……!?)
シン
「……っ!? アンタ、何やってんの!」
アズサ
「……ユイさんは、絶対に連れていかせない」
シン
「ついに気でも狂ったわけ? そいつのこと守るとか言ってなかったっけ?」
アズサ
「そうだよ。……でも」
アズサ
「どうしても連れていくと言うなら……俺が今ここで彼女を殺す」
ユイ
「……っ!?」

カルラ
「まあいい」
ユイ
「っ……!!」
カルラ
「貴様が口を割るまで……こうだ――」
ユイ
「あぐっ……っ……!!」
カルラ
「苦しいか。当然だな。しかし躾のなっていないペットはこうして……」
カルラ
「手綱を引っ張り上げて躾直さねばならない」

シン
「……つか、オマエ、自分が誰に口を利いているかまだわかってないわけ?」
シン
「ホンット、頭わりー女だなぁ……。今度こそ、そのおしゃべりな口を永遠に閉じてやろうか?」
ユイ
「……っ!」
シン
「──と、言いたいところだけど」
シン
「今回だけは特別に、アンタの質問に答えてあげようかな。うん、そういう気分だ」
シン
「いいかい、よーくお聴きよ。アンタが探してる彼らはねえ……」
シン
「──オレが殺っちゃった」

ユイ
「アヤトくん、しっかり……!」
レイジ
「っ……結構な重傷ですね。これは一度魔界に戻り、薬学院の厄介にならねばならない」
カナト
「……そんなにひどいんですか?」
レイジ
「人間であれば即死のレベルで噛まれていますからね」
ユイ
「っ……!」
ライト
「アヤトくんってば、ひとりで格好つけちゃって……」
レイジ
「スバルがいち早く駆けつけたので良かったものの、仮に少しでも遅ければ」
レイジ
「首を噛みちぎられていたかもしれません」
スバル
「……なんなんだ、あの狼の連中……ヴォルフの連中の宣戦布告ってことか!?」
シュウ
「……お前はどう思った? 実際に対峙したのはお前だけだ」
スバル
「どうもこうも……ただ、魔界でよく見かける狼の連中とはなんだか様子が違った……」
レイジ
「私の記憶が確かであれば、父上とヴォルフの王は懇意だったはずです」
レイジ
「王の命令に忠実なヴォルフたちが我々を襲うとは考えにくい」
スバル
「じゃあ、あいつらはいったいなんなんだよ!?」
シュウ
「ファーストブラッド……」
ライト
「っ……そいつらは魔界の城に閉じ込められてるんじゃないの?」
シュウ
「そのはずだ。けど、何かの手違いで城を出た可能性だってある」
レイジ
「いずれにせよ、一度魔界に戻りましょう。シュウ」
シュウ
「ああ。戻るぞ。オヤジにこのことを報告する必要がある」
ライト
「やれやれ、また月蝕の魔界に戻らなくちゃならないのか……」
カナト
「……仕方が無いですね……」
ユイ
「あの、私は……」
シュウ
「あんたはここに残れ」
ユイ
「え!? でも……」

アズサ
「ユーマ! 危ない!!」
ユーマ
「なっ……なんだよこいつら……うわっ! はなせって……のっ!!」
アズサ
「ユーマ!!!!」
ユイ
「ユーマくんっ!!!!」
ユーマ
「っ……! ちょっ……てめえ……放せ……っ……!!」
ユーマ
「やっべえ! くっそ……おい、アズサ……!!」
アズサ
「っ……何……!?」
ユーマ
「ソイツを……地下室に……っ! 早く……!!」
アズサ
「っ……!! 分かった!」
ユイ
「ちょ、ちょっと待って、アズサくん……! ユーマくんがっ!!」
アズサ
「イブ、ここにいると危ない。 いくよ……!!」
ユーマ
「――頼んだぜっ! アズサ……!!」
アズサ
「うん……!!」
ユイ
(そ、そんな……なんでいきなり……どうして狼が……!?)
ユイ
(いったい、何が起こってるの……?)

カルラ
「もろもろの手続きは上手くいったのか」
メルツ
「は。お二方は、イギリスからの 帰国子女という形での転入を許可させました」
メルツ
「ただちにお二方の素性がヤツに知れる可能性は低いでしょう」
カルラ
「そうか。では月蝕に乗じて女を手に入れる」
シン
「ヴァンパイア共がトチ狂ってる隙をつくってわけだね」
メルツ
「奴らの目を誤魔化せる館も私が手配いたしました」
カルラ
「ああ」
シン
「女を手に入れた暁には、魔界へと戻るの、兄さん」
カルラ
「いや。まだここで探る必要があるだろう」
シン
「……ヴァンパイアの奴らを殺るの?」
カルラ
「それもある。が、カールハインツが始祖の血の流れる女を囲っている理由を知る必要がある」
シン
「単に、始祖の血に憧れてるだけなんじゃないの?」
カルラ
「それはまだ分からん。いずれにせよ懐深く潜り、ヤツの真意を探る必要がある」
カルラ
「始祖の未来のために」
シン
「なるほどね」
メルツ
「では、参りましょうか」
カルラ
「ああ」

アヤト
「……オイ、チチナシ。礼とか言うんなら、今夜は付き合ってもらうからな」
ユイ
「えっ、つ、付き合うって……」
アヤト
「……吸わせろ。ちょうど喉が渇いてんだよ」
アヤト
「ジュースなんかじゃ話になんねえ。オマエの血じゃねえとな。ククッ」

ユイ
「きゃっ――!」
ユイ
(カナトくん、近い……!)
カナト
「もしクライノートが壊れても、僕が君をヴァンパイアにしてあげます」カナト
「そうすれば何も問題はありませんよね」ユイ
「えっ……!?」
カナト
「だって、ヴァンパイアになっちゃえばずっと僕といられるんですよ」カナト
「そのほうが君も幸せなんじゃないですか?」ユイ
「……っ、でも……」
カナト
「ねえ、ユイさん。君はヴァンパイアになるのがそんなに嫌なんですか?」ユイ
「……っ……」
カナト
「……答えられないの? どうして?」ユイ
「そ、それは……」

ライト
「さ、ビッチちゃん。口を開けて~。食べさせてあ・げ・る」
ユイ
「えっ……でも……」
ライト
「いいからいいから~。遠慮しないでさ。ほら、あーん」
ユイ
「あ、あーん……」
ユイ
(っ……すごく甘いイチゴ)
ライト
「どう? 美味しい?」
ユイ
「……うん」

シュウ
シュウ「手、貸せ。お前ぼーっとしてるから握っとく」
ユイ
(わっ……! シュウさんから手を繋いでくれた)
シュウ
「まったく……どこもかしこも混んでるな」
シュウ
「これじゃ城に着くまでずいぶん時間がかかりそうだ」
シュウ
「……だるいな……」
ユイ
(シュウさんはそういうけど……)
ユイ
(できるならもうしばらくこうしていたいって思っちゃうな……)

レイジ
「せっかくの夜景ですから、乾杯しましょうか」
ユイ
「えっ?」
レイジ
「ヴァンパイアジュースです。……人間の貴女が飲んだところで、美味しいと感じるかわかりませんが」
レイジ
「貴女の今日の頑張りに……乾杯」
ユイ
「乾杯。……レイジさんこそ、本当にお疲れ様でした」
レイジ
「ええ。いろんなものに食らいつくのに随分とエネルギーを浪費しましたよ。」
ユイ
(ふふ、こんなふうにレイジさんとグラスを交わすなんて……不思議。大人になった気分だな)

ユイ
「げほっ……げほっ……」
スバル
「おい……大丈夫か?」
ユイ
「あ……うん。ちょっと水を飲んじゃったけど、どこも怪我してないみたい」
ユイ
「きっと、スバルくんが守ってくれたおかげだね」
スバル
「は、はあっ!? お前何言ってんだよ!?」
ユイ
「え……何って、スバルくんが私のこと守っ――」
スバル
「ああ、うるせえ! それ以上言うな!」
スバル
「くそ……」
ユイ
(あ……スバルくん、あっち向いちゃった……)
ユイ
「でも、私が無事に戻って来れたのは、本当にスバルくんのおかげだよ」
ユイ
「助けてくれて、ありがとう」
スバル
「……っ……」
スバル
「…………フン」

ルキ
「おい、この傷はどうした」
ユイ
「っ……それは……さっき獣に襲われた時に、ちょっと引っかかれちゃって」
ユイ
「でも、大丈夫だよ。そんなに傷も深くないから……」
ルキ
「…………」
ルキ
「平気なわけないだろう……」
ユイ
「――っ……」
ユイ
(ルキくん、私の手を取って……)
ルキ
「本格的な手当ては戻ってからしか出来ない。だが、応急処置くらいなら――」
ルキ
「ん……っ……」
ユイ
「る、ルキくん……!?」
ユイ
(傷痕、舐められてる……)
ルキ
「大人しくしていろ……」
ユイ
「で、でも……」

コウ
「……おれのほうこそ、ごめん」
コウ
「仲直り、してくれる?」
ユイ
「うん、もちろんだよ」
コウ
「よかった……。じゃあ仲直りの印に──」
コウ
「……っ!」
コウ
「ねえ、もう1回……、……っ」
ユイ
「コウくん……」
コウ
「そんな可愛い顔で見られたら、止まれなくなっちゃう……」
コウ
「ん……っ……」
ユイ
「……あっ……」
コウ
「もっと欲しいよ、エム猫ちゃん。……いい?」
ユイ
「……うん……」

ユイ
(元はと言えば、ユーマくんは私を助けるためにケーキに落ちちゃったんだしね)
ユーマ
「あー……ついでにそこ、もう少し丁寧に洗え。あと、その右も……」
ユイ
「うん……」
ユイ
(うう……やっぱり近づくと恥ずかしいよ。出来るだけ見ないように……)
ユーマ
「にしても、空飛んでるときぶつかってきたヤツ、なんだったんだろうな」
ユーマ
「やっぱ、隕石か?」
ユイ
「ど、どうだろう……っ、あ!」
ユーマ
「うわっぷ……おい、よそ見してんじゃねえぞ!」
ユイ
「あっ、ごめん!」
ユーマ
「ったく……恥ずかしがんな! 普段はもっと密着してんだろ?」
ユーマ
「こんなふうに……おらっ!」
ユイ
「きゃっ!!」

ユイ
「っ……アズサくん。急に抱きしめるなんてどうしたの……!?」
アズサ
「君が狙われないようにするため……」
アズサ
「こうして俺のものだって、早めに教えてあげたほうがいいと思って……」
ユイ
「えっ……? もしかして、彼のことを言ってるの……?」
花屋の青年
「わ、私ですか……?」
アズサ
「……俺たちお互い愛し合ってる……」
アズサ
「だからあなたに、ユイさんは渡せません……」

アヤト
「おっ、噂をすればチチナシじゃねーか」
ユイ
「みんなおはよう。こんなところに揃っていったいどうしたの?」
アヤト
「どうしたもこうしたも……」
アヤト
「ミョーな夢見たから憂さ晴らしでもしようと思って出て来たら……」
アヤト
「こいつらもおんなじ夢を見てたっつーことがわかって……」
ユイ
「夢……」
レイジ
「ええ……。おかしな男に告解を求められる夢ですよ」
カナト
「うっ……知らない人に罪を告白しろと言われて、怖かったです……。なんなんですかアイツは」
ユイ
「……!」
ライト
「その反応……、ビッチちゃんも似たようなのを見てたりして?」
ユイ
「う、うん……実はそうなんだ」
ユイ
「なんだか不安になってここまで来たんだけど、まさかみんなまで……」
シュウ
「はぁ……。何かとてつもなく面倒くさいことが起こりそうな気がするな……」
レイジ
「もうすでに起こってしまっている可能性もありますが」
スバル
「……ちっ……」

ユイ
(な、なんかみんなが私のこと見てる……?)
ユイ
「あ、あの……」
ルキ
「家畜……お前、本当に何も盗られていないのか?」
ユイ
「え? う、うん……。ほら、ロザリオもちゃんとここにあるし……」
アズサ
「…………」
ユイ
(え……アズサくん……?)
アズサ
「イブ……少しじっとしてて……」
アズサ
「…………」
ユイ
(アズサくん、もしかして……匂いを嗅いでる……!?)
アズサ
「……ん……」
ユイ
「ちょ、ちょっとアズサくん……!?」
コウ
「あー! 何でエム猫ちゃんの身体触ってるの!?」
ユーマ
「おい、アズサ! 急にどうしたんだよ!?」
アズサ
「……だって……イブの身体変だから……」
ユイ
「へ、変……?」
ルキ
「……そうか、アズサも気付いたか」
アズサ
「うん……。イブの心臓……なくなってる……」

カルラ
「――今すぐ魔界へ行く」
ユイ
「えっ!?」
カルラ
「ぐずぐずするな。早くしろ」
ユイ
「いえ……行ってくださるのはありがたいですけど……どうして急に……」
カルラ
「……これを」
ユイ
(雑誌……?)
シン
「あ、それさっきオレが見てた魔界の雑誌……」
ユイ
(カルラさんが指さしてるページに何かあるのかな……?)
ユイ
「……幻の魔界産豚を使用した高級生ハムのパニーニ……?」
シン
「あ、それ兄さんに後で見せようと思ってたページだよ!」
ユイ
(へえ……! パレード期間限定で食べられるんだ……)
カルラ
「貴様、心臓を探しに行きたいと言っていたな」
ユイ
「は、はい……!」
カルラ
「この私が出向くに相応しい理由は揃った」
カルラ
「今から魔界へ向かうぞ」
ユイ
「あ……!」
シン
「……理由はどうあれ、パレードへ行く気になってくれたみたいだね……」
シン
「兄さんの気が変わらないうちに行くよ」
ユイ
「う、うん……!」
































