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ネロ
「その服、どう? 気にいった?」
横から声がした。
顔をあげると、いつの間にか開いていた扉の前に見知らぬ少年が立っていた。
ネロ
「はじめまして、新しい女王サマ」
人懐っこそうにほほ笑む彼の頭には兎の耳が生えている。
愛日梨
「耳……?」
ネロ
「ん?」
ネロ
「ああ、俺の耳が珍しいのか。耳くらい生えてるよ。俺は三月うさぎだから」
愛日梨
「三月うさぎ……?」